職場に頭が悪い人がいて困っている。
話が通じないし、仕事がスムーズに進まない。
精神的にも疲れるし、業務に支障をきたすのでなんとかしてほしい。
職場に頭が悪い人がいると、疲れてしまいますよね。
放っておければラクだけど、そういうわけにも行かないし。。。
僕も経験があるので、その気持ち本当によくわかります。
本記事を書いている僕は、
- サラリーマン経験 15年以上
- 部下を持って仕事をした経験10年以上
- ブラック上司のもとで働いていた時に、うつ病診断を受けて退職。
- その後、転職をして飲食店サラリーマンになる。
- 頭の悪い上司も、頭が悪い部下も、たくさん経験してきました。
本記事では、「職場に頭が悪い人がいるときの対処法」を解説します。
仕事上で、「頭が悪い人」に困っている方はご覧ください。
「頭が悪い人」の特徴は、こちらで解説しています。↓
頭が悪い人とは?8つの特徴を解説【自分がマイナスになる選択をする愚かな人】
職場の「頭が悪い上司」への対処法
頭が悪い上司がいるときは、「逃げる」の一択です。
そうなんですか?
頭が悪い上司に対して、戦おうとしたり、上司を変えようとしても無駄になることが多いです。
現状を変えられるとしても、かなりの時間と労力がかかるでしょう。
一番手っ取り早い対策は、「転職」を検討することです。
こちらの記事を参考にしてください。
【危険】部下をつぶす上司の5つの特徴【頭が悪い人からは、逃げましょう】
職場の「頭が悪い部下・同僚」への対処法
職場の部下や同僚の「頭が悪い」場合もあると思います。
まさに僕がそうです。
そのような時にどう対応するべきか解説します。
職場の「頭が悪い部下・同僚」に関わるときのポイント
まず、頭が悪い部下や同僚に関わるときのコツをお伝えします。
なんでしょう!?
ポイントは、「3歳の子供に接するように」部下や同僚と接することです。
3歳の子供ですか?
いい大人なのに!?
歳をとっても子供のままの人はたくさんいます。
「頭が悪い人」にイライラしてしまうのは、
「これぐらいはできるだろう」と期待してしまうからです。
期待した分、相手ができなかった時にガッカリしてしまう。
そうなんですよね。。。
それなら、最初から相手に期待するのはやめましょう。
相手が3歳の子供だと思えば、何も期待しないし、優しく説明できる気がしませんか?
たしかに。。。
3歳の子供に「わからない」と言われても、何もイライラしません。
子供でもわかるよう説明し、上手にできたら褒める。
このマインドを持っておくだけでも、同僚や部下への接し方が大きく変わるはず。
わかりました。
「頭の悪い部下や同僚」は、3歳の子供だと思って接します。
では、具体的に「頭が悪い部下や同僚」と、どう関わっていくかを解説します。
職場の「頭が悪い部下・同僚」への対処法は、以下の通りです。
- なるべく関わらないようにする
- 前提条件を確認する
- 「自由と責任」を説明する
- 具体的に説明する
- 1つずつ説明する
- 繰り返し説明する
- ルールを決める
- 細かく確認する
- できなくても叱らない
- できないことは、代わりにやってあげる
- できたら褒める
- できなくても感謝を伝える
- 相手の人生を背負いすぎない
順番に解説します。
なるべく関わらないようにする
職場の「頭が悪い部下・同僚」への対処法1つ目は、「なるべく関わらないようにする」です。
もし可能なら、頭が悪い人とは関わらないのが一番です。
関わらなくても仕事に支障がないのなら、あえて関わる必要はありません。
コミュニケーションは最低限にして、放っておきましょう。
ただ、実際の現場では「まったく関わらない」というのは難しい場合が多いでしょう。
はい、僕の職場でも難しいです。
頭が悪い部下の面倒を見ないと仕事が進まなかったり、
上司からプレッシャーをかけられたりすることもあると思います。
部下の成績の悪さのせいで、上司の評価が下がってしまうような環境もあり得ます。
そんな時は、次以降の項目の対策をしてみてください。
前提条件を確認する
職場の「頭が悪い部下・同僚」への対処法2つ目は、「前提条件を確認する」です。
仕事の前提条件を確認して、自分と部下(同僚)で共通認識を作りましょう。
前提条件で共有すべきことは、以下の2つです。
- 上司(伝える側)が伝えたい内容 例えば、指示の内容など
- 部下(同僚)の情報 例えば、部下(同僚)ができる仕事内容など
例えば、部下(同僚)に「書類のコピーを取る」という仕事をお願いするとします。
そのときの前提条件としては、
- いつまでに仕事を完了させなければいけないか
- 「コピーを取る仕事」をやった経験があるか
- コピー機の場所はわかるか
- コピー機の使い方はわかるか
- 書類のコピーは何のために使われるか
という「お互いが把握しておくべき条件」です。
前提条件を共有しておくことで、ミスが減ります。
また、「やり直し」などの余計な手間を省くことができます。
前提条件の共有が完璧じゃなくても問題ありません。
大切なのは、事前にコミュニケーションをとっておくことです。
あらかじめ「部下(同僚)の能力」や「部下(同僚)が困りそうなこと」
について話し合っておきましょう。
「自由と責任」を説明する
職場の「頭が悪い部下・同僚」への対処法3つ目は、「自由と責任を説明する」です。
部下に「仕事に対する自由」と「仕事をする上での責任」を説明しましょう。
どういうことですか?
仕事をする上で「自由」と「責任」はセットです。
上司になれば部下より「自由」にできる分、「責任」が大きくなります。
任せられた責任が大きければ大きいほど、「仕事の自由度」や「給料」が大きくなるのです。
会社で一番責任が大きいのが、社長です。
だから、社長は何時に出勤してもいいし、給料も高いのです。
「部下が勝手にやって困る」というのは、上司が抱えやすい悩みです。
その悩みを解決したいなら、部下に「自由と責任」という考え方を教育することです。
「勝手にやるなら、その責任は自分が取れ」ときちんと教えておくのです。
「今日の15時までにコピーを取っておいてください」と部下に指示したのに、
部下の判断でやらなかった。
そのときの責任は、部下にあります。
部下には「コピーが必要な会議に行って、謝ってきてきてください」と言ってきちんと責任を取らせます。
「責任を取る」とは、ミスがあったときに
- 謝罪し、対策する
- 場合によっては、金銭的に損をする(給料が下がるなど)
ということです。
もちろん、大きな問題が起きたときの最終責任は上司にあります。
部下の監督責任も含め、上司の責任であることは間違いありません。
大切なのは、「部下にも責任の一部がある」と部下自身に感じさせることです。
部下(同僚)の勝手な行動に困らないためにも、「自由と責任はセットである」ということをきちんと伝えておきましょう。
具体的に説明する
職場の「頭が悪い部下・同僚」への対処法4つ目は、「具体的に説明する」です。
部下(同僚)への指示は、具体的にしましょう。
具体性の代表は「数字を入れる」ということです。
「コピーを取っておいてください」よりも、
「今日の15時までに、10部コピーしてください」と言ったほうが具体的です。
具体的に言うということは「部下(同僚)の判断に任せる範囲を減らす」ということです。
指示があいまいであればあるほど、部下(同僚)は自分の頭で考えなくてはならなくなります。
頭が悪い部下に考えさせると、仕事が間違った方向に行くことが多いのです。
1つずつ説明する
職場の「頭が悪い部下・同僚」への対処法5つ目は、「1つずつ説明する」です。
たくさんの指示を出さないようにしましょう。
「コピーを取って、それをA会議室に持っていってほしい」という指示があったとします。
それを一気に伝えてはダメです。
頭が悪い部下(同僚)には、まず「コピーを取る」という仕事を指示します。
それが終わってから「コピーを会議室に持っていく」という仕事を指示します。
多くのことを一気に伝えるから、ミスが出たり忘れてしまうのです。
仕事を分解して、1つずつ伝えるようにしましょう。
繰り返し説明する
職場の「頭が悪い部下・同僚」への対処法6つ目は、「繰り返し説明する」です。
頭が悪い部下(同僚)には、何度でも繰り返し伝えましょう。
同じ説明を繰り返すのは、疲れるものです。
それでも根気よく続けるのが、頭が悪い部下(同僚)に接するときに大切なことです。
「3歳の子供に接するように」というのを思い出そう。
「前にも言ったよね」とか「何回同じことを言わせるの?」と言いたい気持ちはわかります。
ただ、それをグッと堪えましょう。
頭が悪い部下(同僚)は、基本的にあなたの話を聞いていません。
悲しい。。。
「相手は話を聞いていない」という前提で、何度も繰り返すのが大切なのです。
ルールを決める
職場の「頭が悪い部下・同僚」への対処法7つ目は、「ルールを決める」です。
「こういう時は、こうする」というルールを決めましょう。
「赤信号では、止まる」というルールが決まっていれば、守りやすくなります。
ルールが多くなると窮屈な感じがしますが、あまりにミスが多い場面などではルールが必要です。
仕事上でミスがあったときには、誰かのせいにするのではなくルールを決めるのです。
仕組みを作っていくことで、「頭が悪い人」でも一定のクオリティで仕事ができるようになります。
細かく確認する
職場の「頭が悪い部下・同僚」への対処法8つ目は、「細かく確認する」です。
仕事の進み具合を、細かくチェックしましょう。
確認する際のポイントは、
- 相手にプレッシャーを与えないように確認すること
- 手遅れにならないよう、なるべく早めに確認すること
です。
明るい口調で「あの件、大丈夫?」と確認しましょう。
早めに確認することで、ミスを防げます。
爽やかに確認しよう。
できなくても叱らない
職場の「頭が悪い部下・同僚」への対処法9つ目は、「できなくても叱らない」です。
部下(同僚)に対して、感情的に叱らないよう気を付けましょう。
部下(同僚)が仕事をうまく進めていないと、イライラしてしまう気持ちはわかります。
ただ、それを相手にぶつけても仕事は進みません。
仕事が進んでいないときにやるべきことは、
「どうすればうまくいくかを一緒に考える」ことです。
部下(同僚)が、
- 何に困っているのか
- 仕事が進まない原因は何か
を探って、障害を取り除いてあげましょう。
できないことは、代わりにやってあげる
職場の「頭が悪い部下・同僚」への対処法10個目は、「できないことは、代わりにやってあげる」です。
部下(同僚)が苦手なこと・できないことを、代わりにやってあげましょう。
「やらせないと成長しない」という意見もわかるのですが、
大事なのは部下(同僚)に「苦手なことでも挑戦する気力があるかどうか」です。
「自分にはムリだ」と思っている部下(同僚)に無理やり仕事をさせても、うまくいきません。
そういう場合は、自分が代わりにやってあげましょう。
そうすると、自分の負担ばかりが増えるんじゃ。。。
それはその通りです。
ただ、その分自分の実力が磨かれるし、評価もされます。
ムリのない範囲で、仕事を手伝ってあげるようにしましょう。
できたら褒める
職場の「頭が悪い部下・同僚」への対処法11個目は、「できたら褒める」です。
部下(同僚)がきちんと仕事を終わらせたら、褒めてあげましょう。
褒めることで部下はモチベーションが上がり、次からの仕事も頑張ろうと思います。
仕事ができたら素直に「よくできたね」と褒めるのが大切です。
できなくても感謝を伝える
職場の「頭が悪い部下・同僚」への対処法12個目は、「できなくても感謝を伝える」です。
うまく仕事が進まなかったとしても「やろうとしたこと」に対して、感謝を伝えましょう。
仕事ができなかったとしても、感謝を伝えないといけないの?
そうです
大切なのは、部下(同僚)の「存在自体」を承認することです。
そのためには、仕事がうまくいってもいかなくても、「頑張ったね、ありがとう」と承認することです。
認めることで部下(同僚)は、「次回はうまくやろう」と思います。
相手の人生を背負いすぎない
職場の「頭が悪い部下・同僚」への対処法13個目は、「相手の人生を背負いすぎない」です。
「自分が部下(同僚)を何とかしないと」と、部下のことを背負いすぎないよう気を付けましょう。
部下に対して責任感を持ちすぎると、上司も部下もつらくなります。
できない部下にイライラしてしまうし、部下も上司からのプレッシャーで潰れてしまいます。
部下の人生は部下の人生です。
部下の問題のほとんどは、「部下自身」が解決すべき問題です。
部下がなかなか成長しなくても、「自分のことも部下のことも」責めてはいけません。
部下は、自分が成長したいと思ったタイミングで成長します。
「困ってからでは遅い」という親心もわかりますが、実際は困らないと成長しようとしません。
そして、実際は「困ってから」でもなんとかなるものです。
部下や同僚の人生を背負いすぎて、ツラくなるのはやめましょう。
「頭が悪い同僚や部下への対処法」は、以上です。
「頭の悪い部下への接し方」って、こんなにめんどくさいんですか!?
そうです、でもだからこそ勉強にもなります。
職場の「頭が悪い人」が、僕を鍛えてくれた話。
たいていの職場には1人か2人、「頭が悪い人」がいます。
人と関わりながら仕事をしていく以上、それは避けられません。
プラスに考えると、「頭が悪い人」はあなたを鍛えてくれます。
僕自身、頭が悪い人に鍛えられました。
頭が悪い人が職場にいると、
- どうすればわかりやすく伝えられるか
- どうすれば誰でもミスなく仕事ができるか
ということを強制的に考えさせられます。
その試行錯誤は、将来必ず生きてきます。
僕の場合は、仕事以外の人間関係に生かされています。
頭が悪い人に上手に説明できるようになれば、誰に対しても上手に説明できます。
その訓練だと思って接するようにしましょう。
「なんで自分が言ったことを理解してくれないんだ」とイライラしていても、
何も改善しません。
どうせなら「頭が悪い人」を自分のために利用しましょう。
そうすれば「頭が悪い人」があなたの人生をプラスに変えてくれます。
今回は、以上です。
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