新入社員が電話を取りません。
電話対応なんて、新人が真っ先にやるべき仕事だと思うけど。。。
最近の若者は、どうなってるの?
9割の新入社員は、何度言っても電話とりませんよ。
自分で「ヤバイ」と気付くまで、気長に待つべき。
新入社員が電話を取らないと、イライラしますよね。
僕もたくさんの新入社員を指導してきたので、よくわかります。
本記事を読むことで、「電話を取らない新入社員の心理」が理解でき、
電話を取らないイライラを少なくすることができるでしょう。
<本記事の内容>
- 「電話をとらない新入社員」の心理
- 「電話をとらない新入社員」が電話を取るようになるタイミング
- 「電話をとらない新入社員」への対処法
がわかります。
結論、電話を取らない新入社員は「このままだとヤバイ」という危機感が足りません。
とはいえ、それは本人の問題なので黙認して、
「自分で電話対応した方が早い」かと。
この記事を書いている僕は、
- 現在37歳
- サラリーマン経験 15年以上
- マネジメント経験 10年以上
今まで100人以上の新入社員に関わってきました。
「電話をとらない新入社員」の心理5選
電話を取らない新入社員の心理は、以下の通り。
- 心理①:自信がない
- 心理②:メリットがない
- 心理③:自分の仕事だと思っていない
- 心理④:誰かが取ると思っている
- 心理⑤:めんどくさい
電話を取らない新入社員の心理①:自信がない
シンプルに、自信がない新人はたくさんいます。
うまく電話対応できるかな。
知らないことを聞かれたらどうしよう。
このように不安を抱えている状態だと、自信を持って電話に出ることができません。
電話を取らない新入社員の心理②:メリットがない
電話をとっても「メリットがない」「意味ない」と感じています。
例えば、
「1回電話を取れば1,000円もらえる」
という条件なら、電話を取る人が急増するでしょう。
「例えば」ですよ。
でも、会社にそんなシステムはありません。
メリットを感じなければ、わざわざ「電話を取ろう」と思わないものです。
電話を取らない新入社員の心理③:自分の仕事だと思っていない
新人あるあるなのが、「当事者意識のなさ」です。
電話対応を「自分には関係ないこと」だと思っているんですね。
こういう新人も、普通にいます。
電話を取らない新入社員の心理④:誰かが取ると思っている
「当事者意識のなさ」は、「誰かがやってくれるだろう」という気持ちにつながります。
自分が取らなくても、上司や先輩の誰かが電話を取るだろう。
と思っています。
それはそうなんですが、ちょっと寂しいですよね。
電話を取らない新入社員の心理⑤:めんどくさい
「めんどくさいから」「仕事を増やしたくないから」という理由で、電話を取らない人もいます。
こういう人はどうしようもないので、無視した方がいいと思います。
なんなら辞めてほしい。。。
人が行動するのは、「メリット取得」か「デメリット回避」
人が行動開始するのは、「メリットを得られる時」か「デメリットから逃げる時」です。
電話対応をさせたいなら、
- メリットを感じさせる:「電話を取ると1,000円もらえる」など
- デメリットを感じさせる:「電話を取らなければ給料から1,000円引く」など
という感じにしないと基本的には電話を取りません。
あくまで「例え」です。
もちろん現実的には難しいと思いますが、
本人が「メリット」か「デメリット」のどちらかを意識しなければ行動が変わらないのは確かです。
ちなみに「電話に出るメリット」として
- コミュニケーション能力のアップ
- 仕事の能力アップ
- 伝える力のアップ
- 社内・社外の人に名前を覚えてもらえる
など言う人がいるんですが、
新入社員からすると
メリット小さすぎ。
と感じている場合がほとんどです。
残念ながら、効果は薄いです。
「電話をとらない新入社員」が電話を取るようになるタイミング5選
ということで新入社員が電話を取るようになるのは、
「強烈なデメリットを感じた時」
です。
メリットを意識させるのは、上記の通りかなり難しいです。
「このままだとヤバイ」と本人が感じた時に、やっと行動開始します。
「このままだとヤバイ」という強烈なデメリットを感じるのは、例えば以下のようなシチュエーションです。
- 給料に直結する時
- 後輩ができた時
- 役職が上がる時
- 「成長したい」と感じた時
- 「稼ぎたい」と感じた時
新入社員が電話を取るようになるタイミング①:給料に直結する時
電話対応が、給料に関わってくる時です。
新入社員:「電話に出ないと、給料が下がる」
と思えば、電話を取ります。
営業系の仕事とかですね。
新入社員が電話を取るようになるタイミング②:後輩ができた時
後輩ができると、取るようになる人もいます。
新入社員:「電話に出れないと、先輩として恥ずかしい」
わかりやすいですね。
新入社員が電話を取るようになるタイミング③:役職が上がる時
役職が上がったり、出世を意識するようになると変わる人もいます。
新入社員:「電話に出れないと、上司として恥ずかしい」
それはそうですね。
新入社員が電話を取るようになるタイミング④:「成長したい」と感じた時
自分自身が「成長したい」「このままじゃダメだ」と感じて、変わる人もいます。
新入社員:「電話に出れないは、人として恥ずかしい」
「恋人」ができたり、「頑張っている人」を見て刺激を受けて変わる人もいます。
新入社員が電話を取るようになるタイミング⑤:「稼ぎたい」と感じた時
「もっと稼ぎたい」と思えば、仕事への取り組み方も変わります。
新入社員:「電話に出れない人は、稼げるようにならない」
お金は大事ですよね。
上司や先輩がコントロールすることはできない
とはいえ、上記のタイミングは
「上司や先輩がコントロールできない」
という問題があります。
僕が新卒の時は、営業系の仕事だったので「電話を取らないと、お客様をつかまえられない」という状況でした。
電話に出ないと給料が下がるので、必死で電話に出ていました。
しかし、そうじゃない会社もたくさんあります。
新人の
「出世のタイミング」や
「プライベートでの出来事(恋人ができる、結婚するなど)」
も関わってくるので、コントロールは不可能です。
参考記事:新入社員の「新人扱い」は、いつまで?【最長1年です】
ムリやり取らせることはできるが、長続きしない。
新入社員に対して、
「電話が鳴ってるよ、ほら、取って」
と言って取らせることはできるかもしれません。
でも、ほとんどの場合長続きしません。
上司・先輩の側が息切れするのです。
毎回毎回「電話取って」というのは、しんどいのです。
僕も何度もやろうとして挫折しました。
じゃあどうすればいいですか?
「電話をとらない新入社員」への対処法
解決策は、「新人が電話を取らないなら、自分が取る。」です。
新入社員に電話を取らせるのは諦めて、自分で取った方が早いです。
えー!それでいいんですか。。。
もちろん最初から諦めるのではなく、
「一応やり方やメリットは教えるが、取るか取らないかは本人次第」
ぐらいの距離感です。
先輩:
「電話取った方がいいよ。コミュニケーションの練習になるよ、将来必要だよ」
などと伝えておくが、あくまで本人次第。
「やり方は教えるけど、やるかやらないかは自由」
これぐらいに思っておいた方が、自分がラクです。
たまに電話を取る新入社員も存在する
新入社員でも、やり方を教えれば「10人に1人」くらいは自発的に電話を取ります。
僕がやってみて「効果があったかなぁ」と思うのは、
- ロールプレイングで練習する
- 電話を取ったら、目一杯ほめる
- 時間をかけて責任感を育てる(面談やミーティングを重ねる)
ということ。
意識が高い新人さんは、取ってくれるようになります。
とはいえ、「10人に1人」です。
新入社員に対して、重く考えすぎない
「新入社員に電話を取らせるべき」と語る人は、責任感の強い人です。
素晴らしいことです。
ただ、責任感が強すぎると、自分も新人さんもつらくなります。
- 先輩:電話を取らない新人にイライラする
- 新人:先輩からのプレッシャーでツラくなる
という感じで、お互いマイナスです。
結局、プレッシャーの積み重ねで新入社員が辞めていってしまうので、
ほどほどにした方がいいです。
新入社員の3割は、3年以内に辞めています。
ということで繰り返しですが、
- 「新人が電話を取らないなら、自分が取る」
- 「やるかやらないかは本人次第」
これが僕の現在の最適解です。
雑用をイヤがる新入社員は、損してると思う話
僕自身は、割と新入社員の頃から、電話を取っていた方かなぁと思います。
理由は、
- 営業成績が給料に直結したので、電話で見込み客を獲得するため
- 電話を取らないと、上司からバカみたいに怒られるから
- シンプルに成長したいから
という感じ。
メリットとデメリットを、強く意識するような環境でした。
とはいえ、僕が新入社員に電話対応を強制することはありません。
上記の通り「やろうがやるまいが、本人の自由」です。
電話を取らない新入社員は、実は大きな損をしている
本音を言えば、「電話を取らない新入社員は損をしている」と思います。
電話を取らない方が仕事が少なくてラク〜。
とか言っているのを見ると、「おバカさんだなぁ」と思います。
新人が積極的に電話を取れば、
- コミュニケーションスキルが高まる
- 「積極的に仕事をする姿勢」が身に付く
- たくさんの仕事をこなす体力が身に付く
- 周りからの信頼を獲得できる
など、数えきれないほどのメリットがあります。
でも、それは目に見えないし、すぐには結果として表れません。
電話対応だけでなく、「みんなが嫌がるような雑用」を積極的にできる人は、
間違いなく活躍できるようになります。
もしあなたが今、新入社員なら雑用を積極的にやることをオススメします。
10年経った時に、他の人と大きな差がついているでしょう。
今日から取り組み方を変えてみてください。
今回は以上です。
こちらの記事も、合わせてどうぞ。
【実践済み】元気がない新入社員を励ます5つの方法【話を聞きましょう】
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