部下に話が通じません。
いくら説明しても伝わらないし、そもそも理解しようとしているのかわからない。
同じミスを繰り返すし、もうどうしたらいいかわからない。
話が通じないのは、普通のことです。
「話が通じない」を前提に、対策しましょう。
話が通じない部下と話していると、
「どんな考え方をすれば、その結論になるの?」
と宇宙人と話しているような気持ちになります。
本記事を読むことで、話が通じない部下との接し方がわかり、
明日からのストレスを減らすことができるでしょう。
<本記事の内容>
- 部下に、上司の話が通じない原因
- 話が通じない部下に、どう接すればいい?対処法3選
- 話が通じない部下へのNG行動
この記事を書いている僕は、
- 現在38歳
- サラリーマン経験 15年以上
- マネジメント経験 10年以上
- 上司ガチャでハズレを引き続け、うつ病診断で転職。
- 今はサラリーマンをやりながらも割と自由に生きています。
過去にトータル300名以上の部下のマネジメントをしてきました。
部下に、上司の話が通じない原因
部下に話が通じない原因は、
「そもそも見ているもの、考えていることがまったく違うから」です。
僕が経験した「話が通じない部下」には、以下のような人がいました。
- 「すぐにやってくれる?」とお願いしても、なかなか仕事に取りかからない。
- 「今日中にお願いね」と仕事を依頼したのに、終わらせずに帰宅する。
- 「〇〇に気をつけてね」と言った直後に、そのミスをする。
- 指示したことと、まったく逆のことをやる。
悪気があるのかないのかはわかりませんが、
「ちゃんと説明したのに、なぜそうなった??」
と言いたくなるような行動をしてしまう部下がたまにいます。
上司としては、ツラいですよね。。。
部下に、あなたの話が通じない原因
繰り返しですが、部下に話が通じない原因は
「そもそも見ているもの、考えていることがまったく違うから」です。
「娘と老婆」と呼ばれる有名な騙し絵があります。
↓こんな絵です。見たことありませんか?
人によって、
- 左奥を見つめる若い娘
- 左を向いて、フードに顔を包んだ老婆
この2通りに見え方が分かれます。
あなたはどちらに見えますか?
まったく同じ絵を見ているのに、「見えているもの」が違うのです。
「上司と部下の食い違い」も、同じようにして起こっています。
上司と部下では、「見ているもの」が全く違う
上司と部下の視点(見ているもの)の違いは、以下の通り。
<上司の視点>
- 会社の利益を考える
- チーム全体のことを考える
- 自分の頭で考えて行動する
- 仕事のことで頭がいっぱい
- 仕事にプライドを持っている
<部下の視点>
- 会社の利益のことを考えることはない
- 自分のことだけを考える
- 指示されるのを待っている
- 仕事はほどほどにして、早く遊びたい
- 仕事を本気でやるなんてバカらしい
という感じで、上司と部下は「正反対」と言っていいほど見ているものが違います。
もちろん、人によりますが。
話が通じないのは、当然のことです。
話が通じない部下に、どう接すればいい?対処法3選
話が通じない部下への対処法は、以下の通り。
- 対処法①:「話が通じなくて当たり前」と思う
- 対処法②:部下に寄り添う
- 対処法③:部下が「自分から話を聞きたくなる」よう仕向ける
対処法①:「話が通じなくて当たり前」と思う
まず「部下に話が通じないのは当たり前」ということに気づきましょう。
言い換えると「部下に期待しすぎない」ということです。
「これぐらい言えば伝わるだろう」
「こんな簡単なことぐらいできるだろう」
と思っていると、失敗します。
簡単なこともできない部下にイライラしてしまうのです。
上司にとっての当たり前は、部下にとっての当たり前ではありません。
まずはそれを理解するところがスタートです。
対処法②:部下に寄り添う
部下の気持ちになって考えましょう。
- なぜ話が伝わらないのか?
- 部下が何で悩んでいるのか?
- 部下にとってのメリットは何か?
という感じで、とことん部下の目線に立って考えてみましょう。
「上司の言うことを聞くのは当たり前」
「上司のことを理解するよう、部下が努力すべき」
と思っていると、いつまで経っても状況は変わりません。
部下が変わることを願うのではなく、自分から歩み寄ることです。
対処法③:部下が「自分から話を聞きたくなる」よう仕向ける
部下の気持ちを理解したら、部下が「話を聞くメリット」を感じるよう仕向けましょう。
部下を動かすには、
- 〇〇をすれば、部下の給料が上がる
- 〇〇をすれば、部下が褒められる
- 〇〇をすれば、昇進に有利
- 〇〇をすれば、モテるようになる
という感じで、部下にメリットを感じさせるのが大切です。
部下に自分の話を真剣に聞いて欲しいのなら、
「上司の話を真剣に聞ける部下は、出世する」
「上司の話を真剣に聞ける部下は、他の人の話も真剣に聞くからモテる」
と感じさせるように話しましょう。
注意点としては、「押し付け」にならないようにすること。
さりげなくメリットを伝えるのがポイントです。
話が通じない部下へのNG行動
部下に話が通じないからと言って、以下の行動はNGです。
- NG行動①:ムリやり言うことを聞かせる
- NG行動②:無視する・放置する
NG行動①:ムリやり言うことを聞かせる
部下に、ムリやり言うことを聞かせようとしても無駄に終わることが多いです。
自分のストレスもたまります。
さらに、
- 叱る
- 怒鳴る
- 説教する
などをやりすぎると、パワハラ認定されることもあるので注意。
NG行動②:無視する・放置する
言うことを聞かないからといって、無視や放置もNGです。
上司が無視や放置を始めると、部下のモチベーションはどんどん下がります。
上司の側も「こいつはもういいや」と思ってしまい、部下に対するモチベーションが下がります。
自分の部下である以上、どんなに未熟でも無視はいけません。
「どうしてもガマンできない」という場合は、
- 面談してじっくり話す
- 上長に相談する
- 異動してもらう
など、きちんと対策をしましょう。
どうしてもイヤなら、会社から抜け出す努力をする
とはいえ、
「そこまで面倒を見ないといけないなんて、しんどすぎる」
という気持ちもわかります。
僕も本音を言うと、「めんどくさすぎる」と思ってます。
もしもそこまで部下の面倒が見れないと思うなら、
- 独立する
- マネジメントが楽な会社に転職する
- 部下を持たず、低い給料で満足する
- 部下が必要ない専門スキルで生きていく
など、なるべく部下の面倒を見なくていい環境に身を置きましょう。
まとめ
部下に話が通じないのは
「そもそも見ているもの、考えていることがまったく違うから」。
部下に「上司と同じ視点を持て」と言っても、ムリです。
(よっぽど優秀な部下以外は)
まずは「話が通じないのは当たり前」と言う姿勢で接しましょう。
今回は、以上です。
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