やめたいことがあるのに、なかなかやめる決断ができません。
どうすれば「やめる決断」ができるでしょうか。
こんな悩みにお答えします。
- タバコがやめられない
- 仕事を辞めたいのに辞められない
- 恋人と別れたいのに別れられない
こんな経験、ありませんか?
「このまま続けても意味がない」
「やめた方がいいと分かっている」
それなのにやめられない。
こんな風になってしまうのは、なぜでしょう?
やめられないのには、理由があります。
本記事を読むことで「やめたいのにやめられない理由」を理解することができ、
「やめたいことをやめる決断力」を身につけることができるでしょう。
以下で詳しく解説していきます。
やめたいのに、やめられない3つの理由
やめたいのにやめられない理由は、以下の通り。
- 理由①:やめないことにメリットを感じている
- 理由②:続ける方がラク
- 理由③:「もったいない」と考えてしまう
理由①:やめないことにメリットを感じている
理由の1つ目は、「やめないこと」にメリットを感じているから。
例えば、タバコをやめられない人。
「やめたい」と思いつつも、ついつい吸ってしまう。
それは「タバコを吸うことで得られるメリット」を手放せないからです。
タバコを吸うことで、
- ストレス発散になる
- おいしいと感じる
- リラックスできる
などのメリットを感じています。
「やめた方がいい(デメリットがある)」と感じつつも「やめたくない(メリットを得たい)」をいう気持ちが勝ってしまう。
だからやめられないのです。
理由②:続ける方がラク
2つめの理由は「続ける方がラク」だから。
人は「同じ行動を繰り返したがる生き物」。
例えば通勤・通学には、いつも同じ道を使います。
たまには遠回りした方が「健康」によかったり、「新しい発見」があって楽しいはず。
でも、ついつい同じ道ばかりを通ってしまいます。
理由はシンプルで「いつもと違う行動をするのが、めんどくさい」から。
例えば「恋人と別れようかな」とずっと悩んでいる人がいます。
でも、恋人と別れるためは
- 別れを切り出す
- 別れたい理由を説明する
- 相手を説得する
- いざとなれば家を出ていく
といった「めんどくささ」を乗り越える必要があります。
「めんどくさいことをするくらいなら、現状のままでいい」と考えやすいのが人間です。
これもやめられない理由ですね。
理由③:「もったいない」と考えてしまう
最後の理由は「もったいない」という気持ち。
せっかく続けてきたんだから、今やめるのはもったいない
もう少し続ければ成果が出るかもしれない。続けてみよう
この「もったいない精神」が「やめる決断」をジャマします。
例えば、ぼくは前職の仕事を5年間、続けました。
ブラックな上司で、精神的にもツラかったので「やめたい」とずっと思っていました。
でもやめられなかった。
なぜなら
- せっかく新卒で採用してもらったんだから
- 少しずつ認められて給料も上がってきたし
- 今辞めるのはもったいない
このような気持ちでダラダラと続けていたのです。
「やめたいやめたい」と思いながらも、結局ダラダラと5年間続けてしまいました。
「マイナスだと分かっているのに、もったいないからやめられない」
このような状態を、心理学・経済学などの世界では「サンクコストバイアス(コンコルド効果)」と呼びます。
※読み飛ばしOK。
サンクコストとは、直訳すると「埋没費用」。
すでに発生し、回収できないコスト(投資)のこと。
- Sunk=沈んだ ※sink(沈む)の過去形
- Cost=費用、労力
Sunk(沈んでしまった)cost(費用)という意味ですね。
「赤字になることがわかっていながら、コンコルド(飛行機)の開発をやめられなかった」という事例から、別名「コンコルド効果」と呼ばれたりもします。
やめる決断をする方法
どうすれば、やめる決断をすることができますか?
以下の方法がオススメ
- ステップ①:メリットとデメリットを書き出す
- ステップ②:期限を決める
- ステップ③:最終的には、自分の心に従う
ステップ①:メリットとデメリットを書き出す
まず「やめられないこと」に関するメリットとデメリットを書き出しましょう。
例えば「ブログをやめるかどうか迷ってる」とします。
ブログを続けるメリットは、
- 将来、稼げるかもしれない
- ライティング能力が上がる
- ブログで稼げなくても、ライターとして稼げる可能性がある
- 知識が広がる
- マーケティング能力が身に付く
デメリットは、
- シンプルに大変
- 時間が奪われる
- 他の副業ができない
など。
メリットとデメリットを書き出してみると、「続けるべきかどうか」を冷静に考えられます。
明らかに「デメリットの方が大きい」ならやめた方がいいかもしれません。
ステップ②:期限を決める
どうしても決められない時は、期限を決めて考えてみるのもオススメ。
例えばブログなら「1年間続けてみて、1万円稼げなかったらやめよう」
と決めるのです。
もちろん、条件は途中で変えてもOK。
「成果は上がってないけど、手応えはある」このような状況なら続けてもいいかもしれません。
大切なのは、いったん「期限」なり「目標」なりを決めてみることです。
期限を決めることで、自分の意思が明確になります。
参考記事:【重要】人生における「目標設定の大切さ」と目標の立て方3ステップ
ステップ③:最終的には、自分の心に従う
最後は、自分の心に素直に従いましょう。
メリット・デメリットだけでは割り切れないことも、たくさんあります。
ブログで考えると
「稼げないのは分かってる。でも楽しいから続けたい」
逆に
「稼げてはいるけど、やってて楽しくない」
このような状況も起こりえます。
自分と向き合うことで
- 本当に続けるべきか
- やめた方がいいのか
ということが見えてきます。
以前こんなツイートをしたことがあります。
このツイートに出てくるおじいちゃんは、リアルに「タバコをやめるなら死んだ方がマシ」と言い切っていました。
そして本当に、亡くなる直前までタバコをやめませんでした。
きっと、後悔はなかっただろうと思います。
結局、今続けていることを「やめるか」「やめないか」を決めるのは、自分自身です。
他人に何を言われようと「やりたい」と思えばやればいい。
自分が「やめた方がいい」と思うなら、やめればいい。
自分自身と向き合えば、自然と答えは出てきます。
最後は「自分の心に素直に従う」のが、もっとも後悔が少ないかと。
やめる決断で、人生がラクになった話
僕自身、やめるのが苦手な性格です。
「継続力がある」といえば聞こえがいいですが、裏を返せば「やめる勇気を持てない」ということ。
上に書いた通り、新卒で入社した会社はダラダラと5年続けました。
ブラックな上司に当たってしまい、本当は「やめたい。。。」と思いながらも、やめる決断ができないまま過ぎていく日々。
結局、つらすぎて会社に行けなくなり、最終的には「うつ病診断」されて強制退場となりました。
人生には、「やめるタイミング」も必要です。
「絶対にやめてはいけない」とこだわりすぎると、自分が精神的に追い詰められます。
継続することは、大切。
でも「やめる」という選択肢を持っておくことは、もっと大切。
僕はそのことを、身を持って体験しました。
もし「やめる勇気」が持てない人は、一度時間を作って自分自身と対話をしてみてください。
もしかすると、「やめる決断」をすることで人生が切り開かれるかもしれません。
応援しています。
今回は、以上です。
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