上司という立場になったが、部下にどう接すればいいかわからない。
思うように育ってくれないし、強く言ったら辞めてしまいそう。
上司としてどのように行動すればいいんだろう。。。
上司として部下を持つようになると、
部下が思い通りに動いてくれなくてイライラする時ありますよね。。。
昔の僕も、上司になりたての時は部下の育成がうまくいかずずっと悩んでいました。
この記事を書いている僕は、
- サラリーマン歴15年。
- 24歳で初めて上司になり、10年以上部下を育成してきました。
- 過去の経験をもとに人間関係に関するブログ記事を100記事以上執筆しました。
<本記事の内容>
- 部下の育成に悩んだらやってほしいただ1つのこと
- 部下の育成がうまくいかない理由
- 部下を育成するために上司が取るべき行動
- 辞める部下は、どうやっても辞めていく話。
この記事を読むことで、部下を上手に育成する方法を理解することができます。
部下の育成に悩んだらやってほしい、ただ1つのこと
部下を育成するために必要なポイントは、1つだけです。
それは、「部下に関心を持つこと」。
これさえできていれば、ほとんどの場合部下の育成はうまくいきます。
関心を持つとはどういうことか?
関心を持つというのは、「部下の考え方を知ろうとする」ということです。
自分に子供がいると仮定してください。
あなたは、自分の子供に関心を持つはずです。
- 子供が好きな食べ物は何か?
- 将来の夢は?
- 好きな子はいるのか?
- クラスで友達はできたか?
- 悪いことをしていないか?
などなど、様々なことに興味を持つでしょう。
部下にも同じように接することです。
部下が今、何を考えているのか?
それを知るために努力しましょう。
とはいえ、部下は自分の子供ではありません。
プライベートにまで土足で踏み込んでいく必要はないです。
あくまで「仕事上、必要なことに対して」関心を持つということです。
(プライベートの会話も、できるならやってもOKです)
部下のどこに関心を持てばいいのか?
例えば、あなたは以下の質問に自信を持って答えられるでしょうか。
スムーズに答えられれば、あなたは部下のことをきちんと把握できています。
- 部下の現在の仕事能力はどれぐらいか?(何ができて、何ができないか)
- 部下の現在のモチベーションは高いか?
- 部下の将来のキャリアプランは?
- 部下の仕事上の人間関係はうまくいっているか?
- 部下は現在の会社の対応(給与、待遇など)に満足しているか?
- 部下が抱えているストレスは何か?
1人1人の部下の顔を思い浮かべながら、答えてみてください。
もし答えられない部分があるのなら、部下への関心が足りないのかもしれません。
部下をよく観察して、把握するようにしましょう。
部下を育成するためには、部下に関心を持つことが大切なんだね。
でも、なぜ部下に関心を持つことが、育成に繋がるの?
部下に関心を持たなければ、「部下のやる気が出ないから」なんだ。
以下で解説していきます。
部下の育成がうまくいかない理由
育成がうまくいかないのは、部下のやる気を引き出せていないから
部下の育成がうまくいかない一番の要因は、「部下に成長する気がないから」です。
仕事に対して燃えていて、学ぶ姿勢のある部下なら、
上司が何も言わなくても勝手に成長していきます。
しかし、そういう部下は100人に1人もいません。
いたとしても優秀なので、すぐに出世して上司の立場になっていきます。
上司の仕事は、「部下に仕事を教えること」よりも
「部下に成長したいと思わせること」です。
「成長したい」「頑張りたい」と思ってくれれば、育成するのは比較的簡単です。
部下に関心を持つと、部下はやる気を出す
人の育成に関して書いた本の1つに、「人を動かす」という世界的ベストセラーがあります。
時間がある方はぜひ読んでみてください。
この本の内容をザックリとまとめると、
人に動いてほしいなら「関心をもって」「認めて」「褒めろ」です。
さらに言うなら、「相手のことを決して否定するな」。
これができるようになると、部下はあなたのために動いてくれるようになります。
人は、「自分のことを認めてくれる人」のために頑張ろうと思うものです。
部下にやる気を出してほしいなら、部下のことを認めて褒めれば良いのです。
関心を持つって、大事なことなんだね。
そう、上司が部下に関心を持つだけで、部下のやる気は大きく変わるんだ。
部下を育成するために上司が取るべき行動
部下を育成したいのなら、以下のことを徹底することです。
「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ。
話し合い、耳を傾け、承認し、任せてやらねば、人は育たず。
やっている、姿を感謝で見守って、信頼せねば、人は実らず。」
元海軍の、山本五十六という人の言葉です。
これを、会社の具体的な場面に当てはめて考えてみてください。
部下に何かを教えよとする時、丁寧に教えられているでしょうか?
部下を育てるのは、大変なことです。
手間のかかることを、たくさんこなさなければなりません。
でも逆に言えば、これを徹底しさえすれば部下は育つのです。
逆のことをやる上司
世の中のほとんどの上司が、山本五十六の言葉と逆のことをやっています。
- 部下を褒めない
- ミスをしたら感情的に怒る
- 部下に関心を持たず、放置する
- 感謝を伝えない
- 部下の悪いところばかりが目に付く
- 部下の仕事を信頼できず、すべて自分でやろうとする
たしかに、やってしまっているかも。。。
このような上司のもとで、部下はやる気を出すでしょうか?
ほとんどの部下は、がんばろうと思わないはずです。
- 部下を育成したい。
- 部下にやる気を出してもらいたい。
そう思うなら、部下にどのように接するべきかを理解し、徹底することです。
部下とのコミュニケーションについては、以下の記事も参考にしてみてください。
【上司初心者向け】部下と上手にコミュニケーション取るための7つの方法【相手のことを考えて行動しよう】
辞める部下は、どうやっても辞めていく話。
やる気は、自然に出るもの。
やる気を自由自在にコントロールできる人はいません。
同じ人でも、「やる気がある時期」もあれば「やる気がない時期」もあります。
どんなに上司が頑張っていても、やる気を出さない部下もいます。
上司は、すべての部下に関心をもって接するべきですが、
「部下の全員がやる気を出すべきだ」とは思わないことです。
過度な期待は、上司を苦しめます。
やる気がある部下もいれば、やる気がない部下もいて当然です。
「本当はやる気があるけど、それを表に出さない部下」もいます。
逆に、「やる気があるように見えるけど、裏ではTwitterで悪口ばかり言っている部下」もいるかもしれません(笑)
こわい!!
同じ会社に勤めていたとしても、いろいろな人がいるものなのです。
冷静に部下を観察しよう!
辞める部下は、辞めていく。
上司がどれだけ一生懸命に育成しても、辞める人は辞めていきます。
僕も過去に何人もの部下を育ててきました。
部下を持つたびに、「この部下が辞めないように」と気を使いながら育成していました。
しかし、どんなに頑張っても辞める時は辞めます。
上司が直接の原因になることもあるし、そうではない場合もあります。
どれだけ素晴らしい上司だとしても、合わない人には合いません。
部下が辞めたとしても、「全てが自分の責任だ」と思わないことです。
上司として成長する努力は必要ですが、うまくいかなかったからといって自分を責める必要はないのです。
自分を責めすぎないように。
まとめ
部下を育成したいなら、部下に関心を持とう。
「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ。
話し合い、耳を傾け、承認し、任せてやらねば、人は育たず。
やっている、姿を感謝で見守って、信頼せねば、人は実らず。」
これを少しずつ身につけていってください。
今回は、以上です。
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