部下が謝りません。
ミスをして、コチラが注意しても「ごめんなさい」と言いません。
「わかりました」とか「そうですか」と言って終わらせようとします。
社会人として、「自分がミスをしたら謝るのが当たり前」だと思います。
上司として、どう対応したらいいでしょう?
謝らない部下にイライラしたら負けです。
あまり気にせず、仕事に集中しましょう。
「謝らない部下」に困って解決策を検索すると、こんなことが書いてあります。
記事A:「謝ってほしいと伝えるべき」
記事B:「部下のことを理解するよう努力するべき」
記事C:「部下にミスの原因を考えさせ、反省させるべき」
やってもいいんですが、ぶっちゃけムダに終わる可能性が高いし、
場合によっては逆効果になってしまいます。
これでは上司が疲れてしまうだけなので、僕が対処法を解説します。
この記事を読むことで、「謝らない部下への上手な対処法」が理解でき、
部下に悩まないビジネスライフを手に入れられるでしょう。
<本記事の内容>
- 部下が謝らない理由
- 部下に「謝らせたい」と思う上司の心理
- 謝らない部下への対処法
がわかります。
結論ですが、謝らない部下への対処法は「放っておく」のが一番です。
「謝らない部下」に対してストレスを抱えすぎないようにして、ゆっくりとチーム全体のモラルを上げていきましょう。
この記事を書いている僕は、
- 現在37歳
- サラリーマン経験 15年以上
- マネジメント経験 10年以上
- 上司ガチャでハズレを引き続け、うつ病診断で転職。
今はサラリーマンをやりながらも割と自由に生きています。
部下が謝らない3つの理由
謝らない部下は、以下のような行動を取りがちです。
- ミスを隠す
- 人のせいにする
- 報告だけする
- 言い訳する
- ふてくされる
たしかに。。。
でも、なぜ素直に謝らないんでしょう?
主に、以下のような理由かと。
- 自分が悪いと思っていない
- 自信がない
- 上司が嫌い
部下が謝らない理由①:自分が悪いと思っていない
そもそも部下は「自分が悪い」と思っていないかもしれません。
- ちゃんと教えてくれていない上司が悪い
- ミスしたくてミスしたわけじゃない
- 自分だけ責められるのは、おかしい
このように思っている可能性は十分にあります。
自分勝手な!
部下って、割とそういうものなんです。
部下が謝らない理由②:自信がない
自信がないと謝ることができません。
と考えているので、謝れないのです。
本当は、謝っても「自分を下げる」ことにはならないんですけどね。
部下が謝らない理由③:上司が嫌い
上司のことが嫌いで謝らない場合もあります。
普段なら「ごめんなさい」が言えるけど、嫌いな人には言いたくなかったりします。
わかりますが。。。
上司としてはツラすぎますね。
部下に謝らせたい上司の心理
そもそも上司はなぜ「部下に謝らせたい」と思うのでしょうか?
うーん、それが礼儀だから?
そうかもしれませんが、別に「部下が謝らないから」と言って法律違反や、会社のルール違反にはなりませんよね。
まぁ。。。
部下に「ごめんなさい」と言わせたい上司の心理は、「ただの思い込み」です。
- ミスしたら、謝るのは常識
- 「ごめんなさい」を言えない人間は、ロクな人間じゃない
という感じです。
間違ってはないんですが、別に部下が謝ったからと言ってミスが帳消しになるわけではありません。
また、
- 「反省する姿勢が大事」
- 「謝れないと、将来苦労する」
こういうことを言う上司もいます。
それもその通りなんですが、上司がそこまで部下の責任を負う必要もありません。
「部下を育てないと」という意識が強すぎると、上司も疲れてしまいます。
ということで「ミスしたら謝るべき」というのは上司側の思い込みです。
謝りたくないやつは、謝らなくてもいいのです。
思い込みに縛られすぎると、自分が苦しくなります。
部下の人間性にまで責任を負う必要はない
部下の人間性で悩む人は、
「部下のことに責任を負いすぎ」です。
ぶっちゃけ「人間性」は変わりません。
あなたも「明日からもっとポジティブになれよ」と言われても、困るだけでしょう。
部下も同じです。
僕も「謝らない部下」は、はっきり言ってキライですが、だからといって「謝らせよう」とは思いません。
将来、本人が困るだけなので。
僕には関係ありません。
冷たいようですが、所詮「仕事の上での付き合い」なだけですから、部下の人間性まで踏み込む必要はないかと。
ミスしても謝らない部下への対処法
ということで、ミスしても謝らない部下への対処法は、以下の通り。
以上です。
謝らない部下は、放置する
仕事において人間性は大切ですが、人間性はちょっとやそっとじゃ変わりません。
なので、放っておきましょう。
イライラすると、上司の精神衛生上もよくないです。
「そういう人だ」と割り切って接しましょう。
放置すると言っても、別に見捨てるわけではありません。
他の部下と同じように接してください。
「ミスをして謝らなかったとしても気にしない」ということです。
「謝らない部下をなんとかしよう!」と思わないことです。
どうしても謝らせたい場合は。。。
とはいえ、「それだと気が収まらない」という人も多いかもしれません。
その場合は、「時間をかけて部下を変える」しかありません。
普段から、以下のようなことを意識してみてください。
- たくさん褒める(自信を植えつけて、謝れるようになってもらう)
- 先に伝える(「ミスしたら謝るんだよ」と普段から言っておく)
- 繰り返し伝える(「ミスしたら謝るんだよ」と何度も伝える)
- 説得する(部下がミスした時に「こういう時には謝ろうね」と伝える)
- デメリットを感じさせる(素直に謝れるような人しか、職場にいづらい環境を作る)
時間はかかるしめんどうですが、このように徐々に部下を変えていきましょう。
僕はめんどくさがりなので、やりませんが。。。
本当の解決策は、「モラルのあるチーム作り」
「謝らない部下」が気になるなら、「謝らない部下」が働きづらくなるような環境を作りましょう。
長年続く企業(ディズニー、ソニー、P&Gなど)について研究した「ビジョナリーカンパニー」という本では、
偉大な企業には共通して「カルトのような文化がある」と書かれています。
(ちなみに、ここでの「カルト」という言葉に、宗教的な意味合いはありません。)
ビジョナリー・カンパニーは、働く人全てにとって素晴らしい職場ではない。
理念や企業文化を信じることが出来なかった社員は去っていく。
ビジョナリー・カンパニーは自分達の性格・存在意義・達成すべきことをはっきりさせているので、
自社の厳しい基準に合わない社員や合わせようとしない社員が働ける余地は少なくなる傾向がある。
まるでカルトのようだと言えるほどだ。
(ビジョナリー・カンパニーより抜粋)
人間性に高い基準を設け、それを全員が守るようにすれば、合わない社員は自然と辞めていきます。
長い時間と、辛抱強さが必要ですが、頑張ってみるのもアリです。
とはいえ、覚悟としては「一生付き合うぐらいの覚悟」じゃなければ、ムリです。
「自分の子供を育てるように」という感じです。
部下にそこまでの感情を持つのは、ちょっと重いですよね。。。
ということで、もう少しリラックスして考えましょう。
上司は、イライラしたら負けだと思う話
僕自身、過去に「謝らない部下」を持ったことはありますが、正直そこまで気にしたことはありません。
「こいつは、謝れないやつなんだな」で終わりです。
ただ、もちろんその部下に対しての評価は低くなります。
なるべく出世もさせないようにします。
シンプルに嫌いなので(笑)
人は、自分で気づくまで変わらない。
上でも書きましたが、人は変わりません。
上司がいくら注意しても、部下は聞いていません。
僕も「ちゃんと謝れよ」と部下に強制したこともありますが、結局謝るようにはなりませんでした。
その場では口だけ「すいません」と言ったりするんですが、「言わされている感」が丸わかりです。
「謝ること」を強制しすぎると、モチベーションが下がったり辞めていきます。
人が変わるのは「自分で気づいた時」だけです。
「このままだとヤバい」と思えば、上司が何も言わなくても変わります。
- お客様にクレームをもらって「まずは謝罪だろ」と怒鳴られる
- 自分が謝らなかったことが原因で、大好きな恋人にフラれる
このようなことがあれば気づきます。
気付かない人は、一生気づきません。
自分で気づくまでは、放っておきましょう。
部下の人生は、部下の責任です。
上司は、イライラしたら負け
上司をしていると、イライラすることだらけです。
僕も長年上司をやっているので、本当によくわかります。
ただ、上司は部下の行動にいちいちイライラしたら負けです。
- 「部下は未熟なもの」
- 「部下は、できなくて当たり前」
という感じで、穏やかな心で見ましょう。
イライラを押し付けると、自分もストレスだし、部下もツラいです。
ゆっくりと成長を見守りつつ、チーム全体を育てていきましょう。
責任感を抱えすぎず、なるべく自分の心が軽くなるような考え方をしてみてください。
今回は、以上です。
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