【ギバーとテイカー】人間関係を損得勘定で考えるのはダメなこと?【OKです】

人間関係の話。

 

人間関係をメリットデメリットで考えてしまう自分がイヤになってしまう。。。

人間関係を損得勘定で考えるのはダメなことなんでしょうか?

人付き合いをする時、損得勘定をしてしまうことありますよね。

そんな自分に嫌気が差してしまう気持ちもわかります。

安心してください。私も損得勘定をしてしまう人間です。

本記事では、「人間関係を損得勘定で考えるのはダメなことなのか?」をテーマに解説します。

 

<本記事の内容>

  • 人間関係で損得勘定をしてしまう理由
  • 【結論】人間関係を損得勘定で考えるのはダメなことなのか?
  • 損得勘定で、良い人間関係を作る3つの方法

本記事の結論ですが、

人間関係は、損得勘定で考えてOKです。

 

本記事を書いている僕は、

  • サラリーマン経験 15年以上
  • ブラック上司のもとで働いていた時に、うつ病診断を受けて退職。
  • その後、転職をして現在に至る。
  • 仕事上でのツラい経験などをもとに、ブログ記事を執筆中です。
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人間関係で損得勘定をしてしまう理由

そもそも「人間関係を損得勘定で考えてしまう」原因はなんでしょう?

うーん、「自分が得したい」と思っている人が多いからでしょうか。

その通りです。

人間関係を損得勘定で考えてしまう理由は、「自分が得したい(損したくない)から」です。

人は「自分の幸せ」が一番大切です。

ほとんどの人が「自分にとって得なのか、損なのか」を常に考えながら生きているのです。

 

例えば友達を作る時に、

「こいつは金持ちだから、友達でいればいいことがあるかもしれない」

とか

「こいつはモテないから、近づくのはやめておこう」

と考えてしまう。

 

このような考え方は、損得勘定の典型です。

なんだか寂しい気がしますね。

でも、それが現実です。

人は基本的に自分のことが一番大切なので、

「自分にとって一番メリットがある付き合い方」をしたいと考えるのです。

そしてこれは人として普通のことです。

うーん、気持ちはわかるんなんだけど、

なんだかモヤモヤするなぁ。。。

「損得勘定で動くのは悪いこと」という間違ったイメージ

人間関係において、

「清く正しく、誰にでも平等に接する」ということが良いことだと考えられています。

 

「人間関係を損得勘定で考えるのはよくない」

「誰にでも優しく、平等に付き合うべきだ」

これは理想としては良いですが、現実には難しい場合も多々あります。

 

「自分が損してでも、他人に尽くすのが素晴らしい」という状態は、

自分を犠牲にしているので精神的にも疲れます。

どうすれば人間関係がうまくいくのでしょうか?

損得勘定をうまく使いましょう。

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【結論】人間関係を損得勘定で考えるのはダメなことなのか?

人間関係は損得勘定で考えてOK

僕の結論は、「人間関係は損得勘定で考えて良い」です。

自分が得をすると感じられる相手と付き合えば良いのです。

それで人間関係うまくいくんですか?

はい。ただし、注意点が1つあります。

それは、ギバーとテイカーという考え方を理解することです。

ギバーとテイカー?

ギバーとテイカーを理解する

人間関係を損得勘定で考えるためには、「ギバーとテイカー」という考え方を理解しましょう。

どういう考え方ですか?

簡単に言うと、

「人間には与える人(ギバー)と、受け取る人(テイカー)がいて、最終的に成功するのはギバーである」

という考え方です。

 

「ギバーとテイカー」とは、アメリカウォートン・スクールの組織心理学の専門家である教授”アダム・グラント氏”によって提唱された言葉です。

世の中には、3種類の人がいます。

  • ギバー = 与える人
  • テイカー = 受け取る人
  • マッチャー = バランスをとる人

です。

この中で、もっとも成功する人は誰でしょうか?

うーん。。。

答えは、ギバーです。

そして、ギバーにも2種類の人がいます。

  • 自己犠牲型のギバー:他者利益には興味が関心があるが、自分の利益には関心がない。人に与える一方で自分の利益を損なってしまうタイプ。
  • 他者思考型のギバー:他者利益と自己利益の両方に興味関心があり。受け取るより多く与えるが、自己利益を損なわないタイプ。

長期的に成功するのは、他者思考型のギバーです。

ちなみに長期的にもっとも成功しないのは、「自己犠牲型のギバー」です。

「自己犠牲型のギバー」は、テイカーやマッチャーに奪われて終了です。

 

テイカーやマッチャーは、短期的には成功するかもしれないですが、信頼を積み重ねていないので長期的には成功しません。

本当に成功している人は、人間的にも素晴らしい人が多いです。

相手に多くのものを与えつつも、自分の利益も忘れない人がもっとも成功しているのです。

ギバーとテイカーの具体例

例えば、「誰がやってもいい仕事」があるとします。

具体的に、「職場のトイレ掃除」について考えてみます。

 

誰かがトイレ掃除をやらなくてはならない。

そんな時に、それぞれの立場の人は以下のように行動します。

  • 自己犠牲型のギバー:「他の人が喜ぶから」と、率先してトイレ掃除をする
  • 他者思考型のギバー:「他の人が喜ぶから」という気持ちと、「自分も気持ちいいし、上司からも評価されるかもしれない」という、他人と自分の両方の利益を考えてトイレ掃除をする
  • テイカー:誰かが掃除してくれるのを待つ
  • マッチャー:誰かが掃除してくれるのを待って、誰もいなければ自分がやる

このように同じ出来事に対しても、それぞれの取り組み方が変わってきます。

 

そしてその行動の積み重ねの先に、もっとも成功するのが「他者思考型のギバー」です。

もっとも成功する「他者思考型のギバー」

目指すべきは、「他者思考型のギバー」です。

損得勘定なく動くのではなく、損得勘定をした上で「与える人」になりましょう。

 

トイレ掃除の例で言うなら、

「汚いトイレを掃除する(損)」

「他の人も自分も気持ちいいし上司からも評価されるかも(得)」

という損得勘定を考えた上で、

ギバーとしての行動:トイレ掃除をする」

を行うことです。

なるほど。

良い人間関係を作るために、他にやるべきことはありますか?

以下の方法でOKです。

損得勘定で、良い人間関係を作る3つの方法

良い人間関係を作る方法は、以下の3つです。

  1. テイカーから逃げる
  2. 自分の利益を考える(損得勘定する)
  3. 他者思考型のギバーになる

①テイカーから逃げる

まず、付き合う人を考えましょう。

あなたが付き合うべき人は「ギバー」か「マッチャー」です。

「テイカー」とは極力関わらないようにするべきです。

 

テイカーの見分け方は

  • 自分勝手な人
  • 感情のコントロールができない人
  • 「相手のために行動しよう」という気持ちがない人

このような人には注意です。

 

最初は難しいかもしれませんが、

「あの人はなぜこの発言(行動)をしたのだろう?」と注意深く見てみるとわかります。

相手がテイカーだと思ったら、距離を置くようにしましょう。

②自分の利益を考える(損得勘定する)

次に、自分の利益を考えましょう。

いわゆる損得勘定をすることです。

 

僕のオススメは、

「9割の良心」と「1割の損得勘定」ぐらいを持つイメージです。

損得勘定を持ち込みすぎると、「テイカー」や「マッチャー 」になってしまいます。

 

損得勘定を強くしすぎず、

「この人はキライじゃないな」

「この人とは付き合っていけそうだな」

というのを一瞬考えてみるくらいでいいと思います。

 

「自分のメリットは一応考えるけど、基本イイやつ」ぐらいでいるのが良いです。

自分のメリットやデメリットを考えすぎると、「イヤなやつ」になってしまうのでご注意を。

③他者思考型のギバーになる

テイカーと距離を取り、自分の利益をサラッと考えたなら、

あとは身の回りの人に尽くすだけです。

 

付き合う人を決めたのなら、あとは余計なことは考えないことです。

ひたすら与える人(ギバー)になるべく努力をしましょう。

 

ちなみに、付き合う人は定期的に見直すと良いです。

「あの人はギバーだと思ってたけど、実はテイカーだった」というのは

よくあることです。

損得勘定がない方が危険かもしれない

「人間関係を損得勘定で考えるのはよくない」という人がいますが、

僕は「損得勘定が全くない」という人の方が危険だという考えです。

そういう人は、「テイカーに奪われて終了」だからです。

 

目の前にお金に困っている人がいるとします。

その人にお金を貸しますか?

うーん、状況によりますね。

損得勘定のまったくない人は、誰であろうとお金を貸すかもしれません。

端から見ると「素晴らしい人だな」と見えるかもしれませんが、本当にそうでしょうか?

 

相手はウソをついているかもしれません。

相手はそのお金を使って犯罪を犯すかもしれません。

 

これは極端な例かもしれませんが、少なくとも

「相手がどんな人なのか」

「自分にとってのメリットは何か」

をきちんと考えておいた方が良いでしょう。

たしかに。

でも損得勘定ばかりしていると、「器の小さい人」と思われませんか?

それは「ギバー」ではなく「テイカー」「マッチャー」になってしまっているからです。

器が小さいと思われてしまう人の特徴

器が小さいと思われるのは「テイカー」か、「マッチャー」になってしまっているからです。

忘れてはいけないのは、「自己犠牲型のギバー」も「他者思考型のギバー」も自分が受け取るよりも、多く与えているということ。

逆に器が小さい人は、自分の利益の方が大きくなるように行動している人です。

 

後輩を連れてごはんに行って、先輩が「割り勘ね」と言うと、

「あの人、器が小さいね」と言われたりします。

先輩はツラい。。。

それは、先輩が「自分の利益」を確保しようとしているように見えるからです。

器が小さい人というのは、自分の取り分を大きくする「テイカー」や「マッチャー」になってしまっているのです。

なるほど。

人間関係は損得勘定で考えて良い。

そのために「ギバーとテイカー」という考え方を理解しておくのが大切なのですね。

 

その通りです。

理屈は分かったけれど、本当にそれでうまくいくの?

時間はかかるかもしれません。

結果が出るまで時間はかかる話

「他者思考型のギバー」になったとしても、結果が出るまでは時間がかかるかもしれません。

理由は、

  • 最初は、「ギバー」と「テイカー」をうまく見極められない
  • 身の回りに意外とテイカーが多い
  • ギバーとして生きるには考え方を変える必要がある

このようなことが挙げあられます。

最初は、「ギバー」と「テイカー」をうまく見極められない

特に若いうちは、相手がどんな人なのかを見極められません。

「最初は良いことばかり言ってきたけど、実は悪い人」とか

「見た目は悪そうだけど、実はイイ人」みたいなことは普通にあるのです。

 

人を見極めるには、経験が必要です。

裏切られたり、ツラい思いをしながら少しずつ学んでいくので時間がかかるのです。

身の回りに意外とテイカーが多い

人を見極められるようになっても、「自分の周りには思っていたよりテイカーが多かった」

ということもあります。

 

身の回りにテイカーが多いほど、新しい人間関係を作るのに時間がかかります。

一度人間関係をリセットするような必要もあるかもしれません。

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ギバーとして生きるには考え方を変える必要がある

自分の考え方を変えるのにも時間がかかります。

ギバーは「基本、与える人」です。

つまり、自分のことよりも相手のことを優先する人です。

 

今まで自分中心で生きていた人は、「相手のために行動する」というのを当たり前にするには時間がかかるでしょう。

ゆっくりと自分を変えていった話

僕自身、ギバーとテイカーの話を知るまでは「なぜ人間関係がうまくいかないのか」を明確に言い表すことができませんでした。

職場のチームのために行動しているつもりなのに、いつまで経ってもチームがまとまらない。

チームのために飲み会をしたりミーティングをしても、何も変わらない。

そんな時期もありました。

 

その時を振り返ると

  • チームの中にテイカーがいることに気づかず、みんなに平等に接していた
  • テイカーだと気付いても、すぐに追い出すことはできなかった
  • 自分自身も、ギバーとして行動できていなかった

このような要因が重なり、人間関係を改善するのには時間がかかりました。

 

人間関係に損得勘定は必要です。

それを理解してから、少しずつ人間関係がよくなりました。

まとめ

人間関係には、損得勘定を持ち込んでOKです。

「ギバーとテイカー」について理解しましょう。

 

長期的に成功するのは、「他者思考型のギバー」です。

具体的には、

  • テイカーから逃げる
  • 自分の利益を考える(損得勘定する)
  • 他者思考型のギバーになる

コツは、「9割の良心」と「1割の損得勘定」

「自分のメリットは一応考えるけど、基本イイやつ」になるのがオススメです。

 

こちらの記事も参考にどうぞ。

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今回は、以上です。

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