人から「意見がない」と言われることがあり、どうしたらいいか分からず困っている。
考えていることがうまく言葉にできなかったり、伝えられないことがある。
こんな悩みを抱えていませんか?
もしくは「相手から意見が出てこない」ということに困っている方もいるかもしれません。
部下とミーティングをしていても、まったく意見が出てこない。
恋人や夫婦間で、「相手が何を考えてるのかわからない」と思うことがある。
こんな場面もよく見かけます。
僕自信、「自分自身の意見がない場面」「相手の意見がない場面」のどちらの悩みも抱えながら生きてきました。
初めて上司になった時には、部下から「なにを考えているかもっと言ってください」と言われ、
妻からも「あなたがなにを考えているかわからないことがある」と言われます。
一方で、ミーティングで部下からなにも意見が出てこず、イライラしてしまうようなこともあります。
今回の記事では、「意見がないと言われて困っている人」「周りに意見がない人がいて困っている人」
その両方の悩みに応えていきます。
- 本記事の内容
- 意見がない人の特徴5選
- 「意見がない」と言われてしまう人が気をつけるべき7つのこと
- 相手の意見を上手に引き出す6つの方法
意見がない人の特徴5選
- 特徴1:その事柄に関心がない
- 特徴2:分かってもらえなくてもいいと諦めている
- 特徴3:もめごとを起こしたくない
- 特徴4:相手に合わせるのが平気
- 特徴5:責任を取りたくない
特徴1:その事柄に関心がない
僕は昔、テニスをやっていたので、周りの人がテニスの話をしていたら多少興味が持てます。
一方、野球には全く関心がないので、プロ野球やメジャーリーグの話をされても何も答えられません。
テニスの難しさについては話せても、野球については話せないのです。
自分の関心がないことには、意見が持てないものです。
特徴2:分かってもらえなくてもいいと諦めている
意見がない人の中には、「相手に分かってもらえなくてもいい」と半分あきらめている人もいます。
僕もそうです。
僕が妻に「インデックス投資の有効性や重要性」をいくら熱心に伝えたところで、「なんだか怪しい。。。」と言われて終わりです。
それなら、最初からその話題に触れない方がいい、となるのです。
特徴3:もめごとを起こしたくない
小さな言い争いをしたくない、という平和主義的な側面もあります。
意見を持つ、ということは「誰かと違う考え方をしている可能性がある」ということです。
考え方が違えば、そこには多少なり衝突が生まれます。
今日の晩ご飯なににする?と聞かれたときに、「なんでもいい」と言ってしまうのは「相手と食べ物のことでモメたくないから」という場合もあるのです。
特徴4:相手に合わせるのが平気
自分で決めるより、人に合わせたいという人もいます。
相手が決めてくれた方がラク、というのはよく分かります。
僕の場合、仕事では自分が決断する場面が多いですが、プライベートでは妻に決めてもらう方が多い。
旅行でどこにいくか、晩ご飯はなにを食べるか、そういうことを妻は決めたがるし、僕もその方がラクです。
「なんでもいい」という場面では、相手に合わせるのが平気な人も多いものです。
特徴5:責任を取りたくない
意見を言うと、そこには責任が生じます。
特に、仕事の場面では多いでしょう。
上司に「僕は、こう思います」と言ったら「じゃ、お前が責任持ってやれ」と言われることもあるでしょう。
責任を取るのを恐れて、意見を言いづらい人もいるのです。
意見がないのは、悪いことじゃない話。
僕も、いまだに妻に「あなたが何を考えているかわからない」と言われることがあります。
大学時代の僕のあだ名は「ヘナヘナ」でした(笑)。
何か意見を求めてられても僕が、「うーん」とか「いいんじゃない?」という中身のない返事しかしないので、「意見がない男」「ヘナヘナした男」と言われていました。
「意見がない」ということを悪いことと捉える風潮がありますが、実際そうでしょうか?
すべてのことに意見がある人の方が難しいはずです。
「相対性理論について、あなたの意見を聞かせて?」と言われた時に、スラスラと話せる人の方が不思議です。
自分の興味ないことに対して、無理に意見を持つ必要はありません。
ただ、自分が大切にしたいことに関しては、しっかりと意見を持ちましょう。
そして、可能なら意見を言うようにしましょう。
次の章では、「意見がない」と言われてしまう人が気をつけるべきことをお伝えします。
「意見がない」と言われてしまう人が気をつけるべき7つのこと
- ①ガマンしすぎない
- ②自分に素直に生きる
- ③周りの目を気にしすぎない
- ④グチを言わない
- ⑤「自分の意見を言ってもいい」と知る
- ⑥考えることをやめない
- ⑦依存しない
①ガマンしすぎない
意見がない、と言われる人は「この人にはなにを言っても平気だ」と思われがちです。
よく言えば「優しい」。
悪く言えば「舐められやすい」。
優しいことは素晴らしいですが、舐められるのはダメです。
ガマンの限界だと思ったら、なるべく早く相手から離れるようにしましょう。
②自分に素直に生きる
自分の心に嘘をつかないようにしましょう。
僕も昔は、他人の意見に合わせながら生きていました。
「自分だったらこうするな」と思うことでも、相手の意見に合わせて行動することが多かった。
もちろん相手に合わせなければならない場面もあります。
でもいつも100%相手に合わせる必要はないのです。
③周りの目を気にしすぎない
なかなか意見を言えない人は、周りの目を気にしすぎている場合が多いです。
僕もそうだったのでよくわかります。
意見を言えない人は、「自分の意見が、否定されるかもしれない」「自分の評価が下がるかもしれない」と思うから怖いのです。
実際は、人はあなたのことなどそんなに気にしていません。
あなたも、誰がどんな意見を言ったかと言うことを細かく覚えてなどいないはずです。
たいていの場合、批判の声を恐れすぎなのです。
④グチを言わない
意見を言わない人の中には、あとでグチグチと言う人もいます。
これは、絶対にやめた方がいい。
自分のモチベーションも下がるし、グチを聞いた周りの人も暗くなってしまいます。
仕事でも、会議が終わって偉い人がいなくなった途端に「本当はこう思っている、上司は分かってない」などと言う人がいます。
それは、ある意味ひきょうです。
意見があるなら、会議の場で言う。
その場で意見をいわないなら、あとでグチも言わないことです。
⑤「自分の意見を言ってもいい」と知る
意見を言えない人の中には、「自分の意見なんて聞いてもらえない」「意見を言っても意味ない」と思っている人もいます。
たしかに、あなたの意見がいつも採用されるとは限りません。
それでも、自分の意見を言う意味はあります。
それは自分自身のためです。
あなた自身が、「きちんと自分の意見を言った」「自分の心にウソをついていない」と思えることが大切です。
あなたの意見が採用されなくても、「きちんと自分の本心を伝えた」と思えることが大切なのです。
⑥考えることをやめない
意見を言わないことに慣れてしまうと、なにも考えない人間になってしまいます。
「人から言われたことだけをやる」ということが当たり前になってしまうのです。
そういう人には仕事が回ってこなくなるし、人から好かれることもなくなります。
意見を言っても言わなくても、考えることだけはやめないことです。
ミーティングをやっているなら、「自分はこうしたい」という意見をしっかり持っておきましょう。
誰かの言う通りに生きるだけの人生は、つまらないものです。
⑦依存しない
意見を言わない人は、誰かに依存してしまっている状態かもしれません。
恋人同士で言うなら、「あなたがいないと生きていけない」という状態です。
「相手に全て合わせていく」という状態は、依存の状態です。
依存の関係は、いずれ崩壊します。
知らず知らずのうちに依存の関係にならないよう、気をつけましょう。
では自分の部下や、パートナーが意見を言わない人の場合、どうすればいいのでしょうか?
次の章で解説します。
相手の意見を上手に引き出す6つの方法
- 方法1:「相手にも意見がある」という前提で話す
- 方法2:信頼関係を築く
- 方法3:質問する
- 方法4:褒める
- 方法5:任せる
- 方法6:依存させない
方法1:「相手にも意見がある」という前提で話す
いつも「はい」と答える聞き分けの良い子供でも、よく聞いてみれば「本当はあのオモチャで遊びたい」という意見があったりするものです。
相手が大人なら尚更です。
「相手にもなにかしらの意見がある」という前提で話しましょう。
相手が意見を言わない、ということは、相手が意見を言えない環境をあなたが作り出しているのかもしれません。
あなたの意見を押し付けたり、無言の圧力を与えたりしていませんか?
まずはあなたが「相手の意見を真剣に聞く」という心構えを持つことが大切です。
方法2:信頼関係を築く
相手が意見を言いやすいようにするために、相手との信頼関係を築きましょう。
意見が言えないのは、怖がっているからです。
部下から上司に意見を言うのは怖いものです。
「上司に嫌われるかもしれない」
「上司と意見が違ったらどうしよう」
「今後、働きづらくなるかもしれない」
そんなことを考えてしまうものです。
夫婦、友達同士でも同じです。
相手に嫌われたくないのです。
「意見を言っても大丈夫だよ」「あなたのことを受け入れるよ」と示すことです。
信頼関係を築く行為は、以下のようなものです。
- 相手が意見を言った時は、口をはさまず最後まで話を聞く。
- 相手の意見と自分の意見が違ったとしても、相手の考え方を否定しない。
- 目を見て、うなずきながら聞く。
- 良い意見をもらったら、しっかりと褒める。
- 相手がやりたいと言ったことを、やらせてあげる。サポートする。
これを積み重ねていけば、だんだんと相手との信頼関係ができてきます。
方法3:質問する
相手の意見を聞きたいなら、質問をすることです。
「これについてどう思う?」
「あなたの意見を聞かせてくれる?」
とストレートに聞いてみましょう。
人は、頼りにされると答えたくなるものです。
「どうせ答えが返ってこないから」と諦めるのではなく、質問してみる姿勢が大事です。
方法4:褒める
意見を言えない人は、自信がない人が多いです。
時間はかかりますが、自信を付けさせてあげるのも大切です。
怒られてばかりの子供は、親に対してなにも言えなくなります。
逆に、よく褒められた子供は、積極的に自分の意見を言います。
自信があるので、「なにを言っても、親に見捨てられることはない」と分かっているのです。
褒めて、自信を付けさせてあげれば、意見を言いやすくなります。
あなたも、自分が得意なこと、自信があることの方が、意見を言いやすいはずです。
方法5:任せる
仕事を任せるのも方法の1つです。
恋人同士なら、デートプランを相手に任せてみることです。
最初は嫌がるかもしれませんが、ハードルの低いところからやってみましょう。
デートプランが難しいなら、「今日のごはんは何にするかを相手に決めてもらう」といったところから始めましょう。
任せることで、相手には責任感が出てきます。
仕事を任せるときのポイントは3つです。
- なるべく小さい仕事を任せる
- うまくいくようサポートする
- うまくいったら相手の手柄にして褒める
相手に気分よく仕事をしてもらえるよう、気を配りましょう。
方法6:依存させない
あなたに「依存させない」ということも大事なポイントです。
あなたがすべてのことを決めてしまうと、相手はあなたに任せきりになってしまいます。
子離れできない親が、まさにその状態です。
親が子供を可愛がりすぎて、何でもかんでも決めてしまうと、子供は自分の頭で考えるのをやめてしまいます。
これは、上司と部下の関係や、夫婦間でも同じです。
相手に頼りにされるのは嬉しいかもしれないですが、そのことが相手の意見を奪ってしまっているかもしれないのです。
今回は以上です。
このブログでは、「人間関係」や「仕事」「お金」の悩みを解決するための記事を書いています。
どれも僕自信が体験し、役に立つと確信してものだけを書いています。
少しずつ実践し、あなたの人生を素晴らしいものに変えてください。
応援しています。
記事が参考になったら「お気に入り」「ブックマーク」登録していただけると嬉しいです。
人間関係、仕事、お金、たまに趣味の料理のことなんかを発信しています。
コメント