- 飲食店で働いていて店長になれたが、実際に何をすればいいのかよくわからない。優秀な店長になるためにやるべきことを知りたい。
- これから飲食店の店長を目指しているが、仕事がキツそう。実際どうなのかを知りたい。
店長歴10年以上の僕が、「飲食店の店長って実際どうなの?」という疑問に答えます。
(飲食店での店長経験は7年ほどです、他業種での店長経験も3年ほどあります)
僕の簡単なプロフィールです。↓
Yuのプロフィール【元イジメられっ子ブラック企業サラリーマンが、人間関係の悩みをほぼゼロにして自由に生きるまで】
気になる方は、のぞいてみてください(3分で読めます)。
本記事の内容
- 飲食店の店長の仕事とは?
- 飲食店の店長に求められる5つの力
- 飲食店の店長って実際どうなの?【給与、待遇、将来性、恋愛について経験者が語ります】
飲食店の店長の仕事とは?
店長の唯一の仕事は、店舗の最終責任を取ること。
店長の仕事は、「店舗で起こった出来事の、最終責任を取ること」です。
シンプルに考えるなら、これだけできれば立派な店長と言えます。
店舗で起こった出来事とは何か?
例えば、クレームが起きたらお客様のところに行って謝って解決することが店長の仕事です。
シフトに欠員ができたなら、それを補充してスムーズにお店が回るようにするのが店長の仕事です。
トラブルや、イレギュラーが起こった際、最終的に「なんとかする」のが店長の仕事なのです。
店長は誰よりも自分の店舗のことに精通すべきです。
自社の社長よりも、細かく店舗のことを把握している必要があります。
なぜならそれが与えられた責任だからです。
「責任と自由」という考え方があります。
乱暴に言うなら「自由にやっていいから、その分の責任は自分で取れ」ということです。
店長は、自分の責任の範囲内で店舗のことを自由にコントロールして良いのです。
責任が大きくなればなるほど、自由度も増えます。
「責任を取る覚悟」と「自由を楽しむ姿勢」の両方があれば、立派な店長です。
細かい業務内容(シフト作り、クレーム対応など)は枝葉で、そこまで重要ではありません。
大切なのは姿勢です。
「良いことも悪いことも、最終的には自分が背負う」という気持ちで仕事をしましょう。
では、具体的に店長の仕事にはどのようなものがあるのでしょうか?
店長の仕事は、大きく分けて以下の4つです。
- 会社の理念を体現すること。
- お店の利益を最大化すること。
- お客様の満足度を上げること。
- 従業員の満足度を上げること。
会社の理念を体現すること。
店長は、会社の理念・方針をよく理解する必要があります。
会社の考え方を、店舗で徹底することが店長の仕事です。
店長には、「自由」が与えられますが、あくまでそれは「会社の方針やルールの範囲内で」の自由です。
なんでも好き勝手にやっていいということではありません。
マニュアルに沿って行動することを求められる会社なら、店長は決められたマニュアルを徹底するのが仕事になります。
逆に、自主性を大切にする会社なら、店長は自由に発想する力が求められる。
スターバックスコーヒーに行ってメニューを選んでいる時に、「店長のオリジナルドリンク」なんてメニューは存在しないですよね?
スターバックスコーヒーのお客様は、完全にレシピが決まった美味しいメニューを求めています。
スターバックスコーヒーの会社も、店長に対して「自由にメニューを考えろ」とは言いません。
会社の方針と、お店の姿勢が一緒だからお客様もスタッフも安心できるのです。
店長がどこまで自由にやれるのかは、会社の規模によるところが大きいです。
目安ですが、10店舗以下でオーナー社長の会社なら、自由度が高い。
それ以上になってくると、マニュアルやルールが増えてくる。
自由に自分の力を発揮したいなら、チェーン店ではなく個人店の方が向いていると言えるでしょう。
お店の利益を最大化すること。
店長は、お店の利益を最大化するよう努力すべきです。
なるべく多くの売上を上げ、経費を抑えることです。
来客数 × 客単価 = 売上
その売上から人件費、食材費、その他もろもろ経費を引いたものが利益です。
会社によって店長に任せられる数値の範囲は違うが、責任の範囲内で数値をコントロールする必要があります。
売上を上げればいいのか?
利益を上げればいいのか?
自分の責任の範囲が分からなければ、必ず上長に聞きましょう。
それによって見るべき範囲が全然違ってきます。
基本的には、最小限の経費で、最大限の利益を上げることが求められると思います。
飲食店における経費で最も大きいのが、主にFL(Food、Labor)コストと呼ばれる「食材の原価」と「人件費」。
それ以外にも家賃、販売促進費、消耗品費など多くのものがありますが、僕は半分無視でいいと思っています。
店長がコントロールできる部分が少ないので。
まとめると、
- 来客数と、客単価を上げて、売上を伸ばす。
- 食材原価と人件費を抑えて、利益を伸ばす。
この2つが数値面での店長の仕事です。
お客様の満足度を上げる。
店長は、お客様の満足度を上げるため努力すべきです。
上の項目で、「利益の最大化」と書きました。
利益には、「現在の利益」だけではなく「未来の利益」も含まれます。
「未来の利益」を作るのは、「現在のお客様の満足度」です。
スターバックスコーヒーで頼んだコーヒーが美味しくて、店員さんも感じが良ければ、お客様は「またスタバで買おう」と思うはずです。
逆に、何か不愉快な思いをすることがあれば、二度とそのお店にはいきません。
お店のお客様の満足度を上げることで、未来の利益を獲得することも店長の仕事なのです。
従業員の満足度を上げる。
店長は、従業員の満足度にもこだわるべきです。
優秀な人材がいれば利益を上げやすくなります。
優秀な人材は仕事も早いので、人件費も下がりやすくなります。
優秀な人材に長く、モチベーション高く働いてもらうために、仕組みを作っていく必要があるのです。
店舗で働く社員、アルバイトのモチベーションは、店長の言動によって大きく変わります。
店長が自分の店舗のスタッフに細かく声をかけるだけでも、満足度は上がるものです。
従業員を常に気にかけ、満足度を高めるようにしましょう。
ここまでで店長の仕事を解説してきました。
- 会社の理念を体現すること。
- お店の利益を最大化すること。
- お客様の満足度を上げること。
- 従業員の満足度を上げること。
次の章では、どんな人が店長に向いているのか?
店長に求められる5つの力を解説します。
飲食店の店長に求められる5つの力
店長に必要な5つの力は以下の通りです。
- 決断する力
- 愛される力
- 学び続ける力
- 発信する力
- 任せる力
決断する力
店長に求められる力1つ目は、「決断する力」です。
店長の仕事は「責任を取ること」。
それは、何かを決断し、そのことに対して責任を取るということです。
決断をすべき場面は、日々たくさん訪れます。
お客様からクレームがあったとすると、
「誰が謝りにいくのか?」「いつ行くのか?」「シフトを補充する必要があるのか?」「原因究明は必要なのか?」「どうやって改善するのか?」「上司に報告しなければならないのか?」
こうしたことを瞬時に決めなければなりません。
大切なのは、「早く決めること」です。
お客様も部下も、正しい決断は求めていません。
どのやり方が正解なのかは、誰にも分からないからです。
「正しい」よりも大切なのは「早い」ことです。
早く決断すれば、間違っていても後から取り返すことができます。
「最終的には自分が責任を取る」という覚悟を持って、素早く決断していくことが必要なのです。
愛される力
店長に求められる力2つ目は、「愛される力」です。
「愛されない」店長は、お店をうまく運営することができません。
協力者がいなくなるからです。
横柄な態度をする店長や、ネガティブな店長には誰もついてきません。
お客様からも、部下からも「愛される店長」を目指しましょう。
具体的な方法がわからなければ、このブログの他の記事も読んでみてください。
参考:人間関係が上手い人の7つの特徴【相手を優先しましょう】
学び続ける力
店長に求められる力3つ目は、「学び続ける力」です。
店長は、常に学び続けるべきです。
最初から何もかも上手にできる店長などいません。
僕も、たくさんの挫折を味わってきました。
どうやって売上を上げるか?
どうやってリーダーとして人を上手に巻き込むか?
どうやって部下の育成をすればいいのか?
学ぶべきことは無限にあります。
僕自信、いまだに勉強になることばかりです。
時代は刻々と動いています。
現状に満足することなく、学び続けましょう。
発信する力
店長に求められる力4つ目は、「発信する力」です。
自分の考えを、部下にきちんと伝えましょう。
「会社の方針」をそのまま伝えても意味がありません。
「会社の方針」をあなたなりに噛み砕いて伝えるのが、店長としての仕事です。
会社の方針を踏まえた上で、「自分はこう思う」「自分たちはこうして行こう」と伝えることで、部下も「あなたについて行こう」と思えるのです。
最初は下手でも大丈夫です。
まずは伝える努力をしてみましょう。
任せる力
店長に求められる力5つ目は、「任せる力」です。
ダメな店長は、なんでも自分でやろうとします。
ただでさえ仕事量が多いのに、人に任せることをせず自滅していきます。
任せられる仕事は、積極的に手放しましょう。
部下も最初からうまくできるわけではありません。
だからと言ってずっと自分で仕事をやっていると、あなたの仕事量は永遠に減りません。
勇気を持って部下に任せてみましょう。
ここまでで、飲食店の「店長の仕事」と、「求められる5つの力」をお伝えしてきました。
ここまで読んだ方の中には、
「店長ってそんなに色々やらないといけないの?大変そう。。。」
と思った方も多いかもしれません。
最後に、「店長の仕事って実際のところどうなの?」ということを解説して終わります。
飲食店の店長って実際どうなの?【給与、待遇、将来性、恋愛について経験者が語ります】
給料は30万円前後。
完全に僕の経験上ですが、店長の給料は30万円前後というイメージです。
10年の店長経験の平均値がこれぐらいです。
僕の率直な意見は、「仕事量の割りに安い」が正直なところです。
労働時間が長く、休みも少なくなりがち。
基本、飲食店の店長は労働時間が長いです。
僕の場合、10〜12時間といったところでしょうか。
8時間労働が叫ばれている世の中から考えると、かなり長いですね。。。
また、休みも週2もらえる飲食業は恵まれている方だと思います。
僕の知り合いの店長にも、休みが週1〜週1.5日の人が多数います。
休みの日でも、お店で何かあったときには連絡が来たり、シフトの欠員があったらお店に行く必要がある場合もあります。
労働環境としては、決して恵まれているとは言えなさそうです。
やりがいを感じる場面は、たくさんある。
労働環境は決して良いとは言えませんが、やりがいを感じられる場面はたくさんあります。
最もやりがいを感じやすいのは「ありがとう」と言われた時です。
飲食店の店長は、お客様にもスタッフにも、直接関わることができるのが良いところです。
美味しいものをお客様に提供すれば、「ありがとう」の言葉がもらえます。
スタッフのために頑張れば「ありがとうございます」と言われます。
人から感謝されることにやりがいを感じるなら、飲食店の店長は向いていると言えます。
また長く頑張っていれば、「成果が上がった時」「自分の成長を感じられた時」など、店長にならなければ得られなかった喜びもたくさん得ることができるでしょう。
向いているのは、将来飲食店で独立したい人。
飲食店の店長に向いているのは「将来、飲食店で独立したい人」です。
僕自信、独立をずっと目指して働いてきました。
「独立する」ぐらいの目標がないなら、他の業界で働いた方が給料や待遇が良いと思います。
「本当に飲食が大好き」もしくは「将来、飲食店で独立したい」という方以外にはオススメしません。
できる店長はモテる。
仕事ができる店長はモテます。
「店長とスタッフが付き合った」という話は、ありすぎるぐらい多いです。
一生懸命仕事をしているリーダーは、カッコよく見えるからです。
ただ、個人的には同じ店舗内での恋愛はオススメしません。
付き合っている時も、万が一別れた時にも、店舗内にあまり良い影響を与えないからです。
かくいう僕自信も、店舗内で恋愛をして苦労したことがあります。
恋愛することを否定はしませんが、リスクがあるということも考えた上で、冷静に判断するようにしましょう。
女性でも店長になれる?
女性でも店長になることはできます。
むしろコミュニケーション能力に長けた女性の方が、店長に向いているのではないかと思います。
ただ、実際飲食店の店長は圧倒的に男性が多い印象です。
もちろん業態にもよりますが。
やはり労働時間の長さや、体力が必要になってくるからという理由があるからだと思います。
個人的に女性の店長も何人か知っていますが、「みんな優秀で輝いている」、という印象です。
「店長をやってみたい」「将来、自分のお店を持ちたい」と思っている方には、積極的にチャレンジしてほしいです。
本記事のまとめ
店長の仕事は、「店舗で起こった出来事の、最終責任を取ること」。
具体的には、
- 会社の理念を体現すること。
- お店の利益を最大化すること。
- お客様の満足度を上げること。
- 従業員の満足度を上げること。
店長に必要な5つの力は、
- 決断する力
- 愛される力
- 学び続ける力
- 発信する力
- 任せる力
飲食店の店長は、労働時間の割りに給料が安いです。
「飲食店で働くのが大好き」「将来、飲食店で独立したい」という人には、飲食店の店長がオススメです。
以上です。
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