悩む上司:
部下を注意することが苦手です。
叱ったり、注意したりすることができません。
どうすればいいでしょうか。
こんな悩みにお答えします。
部下に注意するのって、難しいですよね。
下手に注意すると、へこんだり、反発してくる部下もいたりして。。。
ぼくも苦手だったので、その気持ち良くわかります。
この記事を書いているぼくは、
- サラリーマン歴15年(現在は、独立して個人事業主)
- 上司歴10年以上
- ここ2年ほどのチームの離職率はゼロ!
今も、チームリーダーとして部下と一緒に仕事をしています。
本記事を読むことで「部下を上手に注意する方法」がわかり、部下との良い関係を気づけるようになるでしょう。
以下で解説していきます、
【注意できない上司へ】部下を上手に注意する方法5選
- 方法①:信頼残高を意識する
- 方法②:自分を棚上げしない
- 方法③:ストレートに伝える
- 方法④:人前を避けて注意する
- 方法⑤:普段からルールや方針を話しておく
方法①:信頼残高を意識する
常に「信頼残高」を意識するようにしましょう。
「信頼残高」とは、スティーブン・R・コヴィー氏の『7つの習慣』にある言葉です。
信頼残高 → 相手との信頼感/安心感の強弱を銀行口座の残高に例えたもの。
- 相手からの信頼が増す行為を「預け入れ」
- 相手の信頼を損ねる行為を「引き出し」
として、相手の中にある信頼口座の残高を増やしていくことが大切。
「部下からの信頼残高がきちんと溜まっているか」を意識することが重要です。
信頼残高がない状態で注意しても、部下は聞き入れようとしません。
普段から
- 部下を褒める
- 積極的にコミュニケーションする
- 部下の仕事を助けてあげる
などして、信頼残高を増やしておきましょう。
方法②:自分を棚上げしない
自分を棚上げしないことも大切です。
部下に注意した時に言われがちなのは
「そういう自分(上司)はどうなんだ?」
という反発。
部下は上司の行動を良くみています。
普段よく遅刻する上司が、「遅刻するなよ」と注意しても説得力はありません。
部下に注意するなら、まず自分の行動を見直しましょう。
具体的な仕事内容については、部下の方が得意でも問題ありません。
「伝票の処理が早い」とか「営業が上手」とかですね。
ただ、「会社のルール」や「理念の徹底」に関しては、上司の方が上であるべきかと。
方法③:ストレートに伝える
なるべくストレートに伝えるようにしましょう。
もちろん、言葉遣いには気をつけてください。
相手が遅刻をしてきたなら、まず「遅刻はよくないよ」とストレートに伝えるべきです。
「いいか、社会人にとって時間とは。。。」という感じでダラダラ話すと、ただのお説教です。
お説教は、部下には響きません。
伝えたいことは、なるべくストレートに。
これが鉄則です。
方法④:人前を避けて注意する
部下を、人前で注意するのは、やめておいた方が無難です。
人によりますが、
- さらしものにされた
- ミスしたことが周りに知られた
ということでモチベーションが下がる人もいます。
「心が強い人」なら問題ありませんが。。。
部下の性格を見極めながら、注意しましょう。
性格がよくわからないなら、人前での注意はやめておいた方が無難です。
方法⑤:普段からルールや方針を話しておく
日頃から「会社のルール」や「チームの方針」を明確にしておきましょう。
- 朝礼で話す
- 1on1の面談で伝える
- 飲みに行ってコミュニケーションをとる
などして、普段からルール・方針を伝えておくことです。
説明してもらうことで部下は理解できるし、注意された時も納得感が出ます。
日頃からの積み重ねが大切。
部下を注意する時に、気をつけるべきポイント
注意する時には、以下の点に気をつけましょう。
- 注意点①:責めない
- 注意点②:引きずらない
- 注意点③:なるべく明るく伝える
注意点①:責めない
注意はするけど、部下を責めないようにしましょう。
- ネチネチと責める
- 人格を否定するようなことを言う
- 必要以上に、厳しく叱り付ける
このような行為はNG。
部下からの信頼をなくします。
注意点②:引きずらない
注意したら、その後は引きずらない方がいいです。
「言ったら終わり。すぐ忘れる」
このような態度を上司が取ることで、部下も切り替えられます。
ちなみに「LINEやメールを使った注意」はやめた方がいいです。
なぜなら「履歴が残る」から。
いつまでも注意された履歴が残っていると、部下はそれを見るたびにイヤな思いをします。
よっぽどの場合を除いて、できれば直接注意をしましょう。
注意点③:なるべく明るく伝える
明るく伝えることもポイント。
もちろん、状況にはよりますが、明るい声で伝えればそれでOKです。
「深刻さを演出するために暗いトーンで」とかは、あまり意味ないのでやめた方がいい。
と個人的には思っています。
明るくでも注意すれば、部下はきちんと聞いています。
聞いていない部下は、そういう性格なので、上司にはどうしようもありません。
どちらにせよ、なるべく明るく伝えた方が雰囲気も悪くならず、人間関係が良好に進むはず。
明るくストレートに伝えましょう。
部下に注意できない上司は、「仕事をしてない上司」だと思う話
厳しいことを言います。
「部下に注意できない上司」は、仕事をしていないも同然です。
部下の行動を全て許すなら、上司はそもそも存在する必要がないからです。
上司の仕事は「部下を巻き込みながら、チームの成果をあげること」。
部下が間違えた行動をしたら、それを修正するのは上司の仕事。
当然ですね。
もちろん「注意の必要がない優秀な部下ばかりのチーム」なら良いかもしれません。
でも現実に、そんなチームはあり得ません。
「注意できない上司」を乗り越えたぼくの話
とはいえ、「注意しづらい」という気持ちはわかります。
ぼくも長年「注意できない」悩みで苦しみました。
ぼくが初めて抱えた部下は「ひとまわり以上、年上の部下」だったので、やりづらかった。
部下が「良くない行動」をしても注意することができず、「注意できない自分」を情けなく思いながら働いていました。
結局、最初の職場では3年ほど上司をやりましたが、最後まで満足に注意できたことはありませんでした。
「同じ失敗を繰り返したくない」と思い、転職先の職場では努力しました。
上でご紹介した方法を実践し、少しずつ注意できるように自分を変えたのです。
今では、100%とは言いませんが、ほとんどの場面で注意できるようになっています。
しかも、ここ2年ほど離職率はゼロなので、従業員満足度も悪くないかと。
いますぐ注意できなくても、部下との信頼関係を作り、自分を成長させていけば必ずできるようになります。
ぜひ素晴らしいリーダーへの道を歩き出してください。
応援しています。
今回は、以上です。
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