こんにちは、Yuです。
今日は日曜日と言うこともあり、いつもよりも緩めな感じで書きたいと思います。
仕事を始めたばかりの新卒時代の話を思い出して書いていきます。
これから何かに挑戦する人、新しい環境に飛び込む方の参考になれば幸いです。
厳しい上司との出会い。
社会人1年生が、田舎から東京に。
もう15年以上前の話です。
僕は、社会人1年生でした。
大学は地方に行っていたので、東京に出てくるのも修学旅行以来。
期待と不安が入り混じっている、という言葉がぴったりのまさにフレッシュマン。
「都会に出たい」という若者っぽい気持ちを持ち、
初めての東京に胸をふくらませていました。
新幹線から見上げたビルの高層群を今でも覚えています。
もともといじめられっ子で、地元に良い思い出もなかったので実家に帰ろうなんて1mmも思ってませんでした。
「新しい人間関係を1から作るんだ」
そんな気持ちでワクワクしていました。
会社では、20名ほどの同期がいました。
全国に支社のある会社でしたが、半分以上はもともと首都圏で暮らしているメンバーばかり。
田舎から出てきた僕からみると、みんなキラキラしていました。
研修帰りに同期と飲みに行く場所は新宿。
華やかなネオン、人混み、アルタ前、出口がわからない駅。
そこで堂々と歩いている僕以外の新卒メンバー。
周りにある全てが輝いて見えました。
研修期間を終え、配属された都内の店舗。
そこでの出会いが僕の人生を変えます。
「青木さん」との出会いです。
怒られ続ける毎日と、挫折の経験。
青木さんは店舗の店長で、めちゃくちゃ仕事ができるのですが、部下に死ぬほど厳しい人。
僕の1年先輩が同じ職場にいたのですが、毎日「死ねよ」とガチで言われていました。
今の時代なら完全アウト(笑)。
青木さんは、最初の頃こそ僕に柔らかく接してくれていましたが、3ヶ月もすれば先輩と完全に同じ扱い。
毎日、怒鳴り声の嵐でした。
(我ながら、よく辞めなかったな。。。)
来る日も来る日も怒られ、もはや「怒られないため」に仕事をする日々。
ビクビクして、不安に押し潰されそうになりながら、それでもなんとか出社していました。
僕のモチベーションは1つだけ。
「いつか青木さんに自分のことを認めさせる」。
1度だけ、本当にもう辞めようと思ったことがあります。
お昼の時間も近い11時頃、青木さんから「お客さんがきたら、必ずこのチラシを配れ」と指示されました。
僕はおびえながら「はい」と受け取ります。
そして青木さんは、どこかへ出かけていきました。
12時を過ぎ、13時、14時。
青木さんは帰ってきません。
僕はチラシを配ります。
15時を過ぎても帰ってきません。
僕のお腹はペコペコ。
先輩から、「今のうちに(青木さんがいない間に)、めし食ってきちゃえよ」
と言われます。
僕もお腹が空き過ぎていたので「ダッシュで行ってきます」と近くの中華屋に食べにいきました。
そして帰ってくると、青木さんが戻ってきています。
そして、暗ーい雰囲気がただよっています。
青木さん「お前(僕のことです)、どこ行ってたんだよ!」
Yu「すみません、ご飯食べてました」
青木さん「お客さんきたら、チラシ配れって言っただろ!お前が飯食ってる間に来たお客さんどうすんだよ!」
Yu「(いや、ご飯食べてもいいでしょと思いながら)すいません」
青木さん「すいませんじゃねーよ!どうすんだって聞いてんだよ!」
Yu「すいません、配れませんでした」
青木さん「バカやろう、じゃあなんで飯なんか食ってんだよ!」
Yu「お腹が空いてたからです」
この「お腹が空いてからです」のセリフが、青木さんの怒りの限界を越えさせました。
青木さん「もういいよ」。
その後の青木さんの対応は、「無視」でした。
言い訳をしても、何かを聞きに行っても、僕が存在していないかのように無視。
つらかった。
無視されることも辛いですが、
これまで青木さんに認められるために一生懸命仕事を仕事をしてきたのに、
その青木さんをガッカリさせてしまったこと。
そのほうが何倍もつらかった。
「辞めたいと思います」
青木さんに直接言う勇気はなく、先輩に相談しました。
先輩は、夜中まで飲みに付き合ってくれ、励まし続けてくれました。
結局、僕は辞めませんでした。
先輩に励まされたのもありますが、やはり悔しかった。
一晩寝て、「絶対に青木さんに自分を認めさせる」と今一度気合を入れました。
お前が店長をやれ。
それからも、毎日怒られ続け、青木さんの怒鳴り声が店内に響き渡り、僕は必死で仕事をしました。
怒られないようにするためには、青木さんの思考を先読みするしかない。
不純な動機は、必死さを生みます。
僕は、怒られないために、青木さんが求める仕事ぶりを身につけていきました。
そんなこんなで1年以上の月日が経ったある日、職場に衝撃が走ります。
「青木さんが異動になる」
職場のメンバーの内心はこうです。
「やったー!!!」(笑)
僕も、やっと怒られ続ける日々が終わることへの安心感と同時に、1つの疑問が思い浮かびます。
「次の店長は?」
そう思ったちょうどそのとき、青木さんが僕に言いました。
「次の店長は、お前がやれ」
入社して1年以上が過ぎたとはいえ、僕は入社2年目のペーペーです。
周りには先輩方もいます。
その先輩方を差し置いて「お前がやれ」と言ってくれました。
嬉しかった。
この1年の頑張りが報われた瞬間でした。
そして、僕が社会人として味わった初めての成功体験でした。
そして僕は言いました。
「やります。」
イジメられっ子で人間関係にトラウマを持っていた僕が、
「自分でも頑張ればできるんだ」と強く感じられた経験でした。
結局、僕はそのお店で店長をやることになります。
歴代、最年少の店長でした。
厳しい上司との人間関係から学んだ3つの教訓。
社会人1年生の僕は、青木さんとの経験から3つの教訓を学びました。
- 厳しい環境は、自分を強制的に成長させる。
- 厳しい人に出会うのも悪くない。その人の言葉に、愛があるかどうかを見る。
- 人の良いところだけを盗む。
1.厳しい環境は、自分を強制的に成長させる。
僕にとっての青木さんは、厳しさの塊でした。
後になって考えた僕の正直な感想は、「自分が成長した」ではなく、「気付いたら成長していた」です。
成長するために努力をするのは良いことです。
でも、人は弱い。
つい怠けてしまったり、今日はいいかとサボってしまいます。
厳しい環境に身を置くことで、強制的に成長することができるのです。
2.厳しい人に出会うのも悪くない。その人の言葉に、愛があるかどうかを見る。
青木さんの言葉には「こいつを成長させてやろう」という愛がありました。
言葉には気をつけたほうが良いと思いますが(笑)、愛がなければ僕はすぐに辞めていたでしょう。
相手の言葉の裏に、愛情があるかを見ることです。
あなたのことを思って厳しくしてくれている人に、必死でしがみつきましょう。
逆に、自分の感情だけで怒る人は、すぐに離れたほうが良いです。
3.人の良いところだけを盗む。
青木さんと接する中で心に決めたことがあります。
「僕は、絶対に人に怒鳴ったりしない。」
毎日怒られ続けて、正直精神的にキツかった。
「青木さんに認めさせたい」という気持ちと、青木さんからの愛情がなかったら絶対に持たなかった。
そんな気持ちを、自分の周りの人にはさせたくない。
だから、青木さんの良いところは盗むけど、
自分がされて嫌だったことは人にしない。
そう決意して、人と接するようになりました。
新しい環境に飛び込んだとき、誰でもツラい経験をします。
厳しい人に出会ったとき、すぐに逃げ出したくなる。
でも、一度だけ立ち止まって考えてみてください。
「相手は、愛がない人なのか?」
「自分が得られることは、全て得たか?」
逃げ出すのは悪いことではありません。
自分の貴重な人生を、イヤな時間に使うことはない。
でも、自分の成長に繋がるなら別です。
その経験が、自分のプラスになるのなら、厳しい環境に身を置くのも良いことなのかもしれない。
人間関係に悩んだとき、参考にしてみてください。
今日も最後まで読んでいただきありがとうございました!
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